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日本シリーズの後は「世界野球」プレミア12 宮崎キャンプ仕上げは広島との練習試合 #専門家のまとめ

阿佐智ベースボールジャーナリスト
プレミア12に向けて侍JAPANがキャンプを行っているSOKKENスタジアム

 今年のプロ野球はDeNAの日本シリーズ制覇で幕を閉じたが、この秋はまだ続きがある。4年に一度の世界大会、プレミア12が開催されるのだ。昨年、アジアプロ野球チャンピオンシップで鮮やかに初陣を飾った井端ジャパンだが、次回のWBCに向けての前哨戦とも言えるこの大会に向けて、昨日広島と初実戦を行った。

ココがポイント

先発した井上温大投手(23=巨人)が3回を無安打無失点とパーフェクトに抑え、5奪三振の快投劇を披露。
出典:東スポWEB  2024/11/5(火)

監督が変則の試合形式で試みたのが二度の代走機会にいずれも、初召集の五十幡亮汰(25、日本ハム)を起用した事だった。
出典:TBS NEWS DIG 2024/11/5(火)

予定の7イニングを終了した後、無死一、二塁から始まる延長タイブレークの練習として先攻と後攻を入れ替えて8回を実施した。
出典:中日スポーツ 2024/11/5(火)

エキスパートの補足・見解

今回の練習試合に際しては事前に整理券が配布されたが、日本シリーズ直後、3連休後の平日とあって内野スタンドの端にも空席があるなど、心配されたような混雑はなかった。

試合直前までは空席も多かったが試合が始まると内野席は平日にもかかわらず、満席に近くなった。(筆者撮影)
試合直前までは空席も多かったが試合が始まると内野席は平日にもかかわらず、満席に近くなった。(筆者撮影)

1次ラウンドで対戦するライバル国たちはすでにアジア入りし、大会に備えている。侍ジャパンは今日6日で宮崎キャンプを打ち上げ、名古屋に移動。9日、10日にバンテリンドームでチェコ代表と最後のテストマッチを行う。そのチェコは台湾でテストマッチを行い、侍ジャパンとの再戦にそなえている。

WBSC主催とあって西半球の強豪国たちがWBCほどのメンバーを揃えないことで、様々言われているこの大会だが、野球の世界的な拡大には欠かせない大会であることは間違いない。メジャーリーガーが不在であっても高いレベルのゲームをファンに見せるためにも、日本をはじめ各国のトップリーグの選手たちの質の高いプレーを期待したい。

(写真は筆者撮影)

ベースボールジャーナリスト

これまで、190か国を訪ね歩き、23か国で野球を取材した経験をもつ。各国リーグともパイプをもち、これまで、多数の媒体に執筆のほか、NPB侍ジャパンのウェブサイト記事も担当した。プロからメジャーリーグ、独立リーグ、社会人野球まで広くカバー。数多くの雑誌に寄稿の他、NTT東日本の20周年記念誌作成に際しては野球について担当するなどしている。2011、2012アジアシリーズ、2018アジア大会、2019侍ジャパンシリーズ、2020、24カリビアンシリーズなど国際大会取材経験も豊富。2024年春の侍ジャパンシリーズではヨーロッパ代表のリエゾンスタッフとして帯同した。

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