ノート(138) 初公判に関する報道と国賠訴訟で提出した答弁書
~裁判編(11)
勾留175日
初公判に関する報道
朝食後、刑務官から前日の夕刊とこの日の朝刊をまとめて渡された。まだ東日本大震災から4日であり、震災関連の報道が紙面を占めていたが、小さいながらも前日に行われた初公判に関する記事もあった。
夕刊は検察・弁護双方の冒頭陳述や検察側が請求した関係者の供述調書など、午前のやり取りが中心だった。「法廷画家」と呼ばれるイラストレーターが傍聴席の前方に座り、スケッチブックに法廷内の様子を描いていたが、新聞に掲載された完成版を見ると、あまりにも顔や姿かたちが似ていないことに驚かされた。
「関係者によると」という前置きにより、勾留中に父が病死したことや、拘置所生活で体重が落ちているといったエピソードも記載されていた。
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