赤ちゃんをバウンサーに寝かせないで!死亡事故を受け、国内の基準も改定
赤ちゃんと過ごすのにおいて、いかに安全に赤ちゃんの居場所をつくるかは親にとって大きな課題の一つ。
親がシャワー中の待機場所として、トイレに行っている間の待機場所として、リビングでの居場所として…など活躍するのがバウンサーです。
ぐずる赤ちゃんをあやすためにバウンサーに乗せ、静かになってきたなと思ったらスヤスヤ眠っていた…という経験をされたことがある方も、少なくないかと思います。
ところが、このバウンサーで寝かせるという行為は危険だとして、製品安全協会にて6月1日付で基準改改定がなされました。
【旧基準】保護者の目が届く範囲で使用することを前提として一時的な昼寝に使うことは認める
↓
【新基準】バウンサーは睡眠用途では使用しない
改定理由:
米国において、寝返りができない乳幼児がうつ伏せの体勢となって窒息死するという事故が相次いだため。幸いにして、日本においては、同様の死亡事例はこれまで報告されていないが、未然防止の観点で基準改正が行われた。
このアメリカの事故事例では、フィッシャープライス社のロッキンプレイスリーパーをはじめとした同様の製品も含め、悲しいことに100人以上の赤ちゃんが亡くなっています。
事故以降、アメリカの小児科学会は安全な寝床の基準をこう伝えています。
・かたくて
・フラット(水平)な傾斜のない寝床
10度の傾斜でも赤ちゃんにとっては危険と伝えており、これらの事態を受けて、今回日本でも基準改定が行われたということになります。
ここで混同されやすいのが、ベビーラックやハイローラックというカテゴリーの商品です。
今回の改訂は「乳幼児用揺動シート(バウンサー)」というカテゴリーが対象であり、「乳幼児用ハイローラック」とは別カテゴリーとなります。
ただし、ハイローラックも長時間寝かせる場所としては好ましくはありません。
それぞれの取扱説明書に
・目を離さないで使用
・XXヶ月またはXXkgを超えたら使用を中止
・揺らすのはXX分まで
・一時的な睡眠の使用としてXX分まで
などの記載がされているはずですので、ご自宅の製品の説明書やHPを今一度ご確認いただければと思います。