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防衛装備庁、新型FFM建造に関する企画提案を三菱重工業とジャパンマリンユナイテッドの2社と契約

高橋浩祐米外交・安全保障専門オンライン誌「ディプロマット」東京特派員
もがみ型護衛艦「FFM」1番艦もがみ(海上自衛隊)

防衛装備庁は、海上自衛隊のもがみ型護衛艦「FFM」の後継となる #新型FFM に関する企画提案を三菱重工業とジャパンマリンユナイテッド(JMU)の2社とそれぞれ契約した。来年度以降に建造契約を締結する新型FFMの企画提案で、この2社のうちの1社から建造者を決定することになる。

防衛装備庁の発表によると、企画提案は随意契約となり、契約額は三菱重工業が1540万円、ジャパンマリンユナイテッドが1496万円となっている。契約日はともに今年3月31日。

両社から企画提案への応募があり、防衛装備庁は建造態勢(ドック繰り、保有工数等)や建造技術、品質管理といった建造能力を審査した結果、両社が新型FFMの建造能力を有していると認めた。また、公募に先立って実施した業態調査においても、新型FFMと類似の機能や性能を持つ同規模の艦船の建造実績を有するのは両社のみで、新型FFM建造に必要な技術と設備を有する、あるいは有する見込みのある社も両社以外に認められなかったと説明した。

もがみ型は、平時の監視警戒といったこれまでの護衛艦運用に加え、有事には対潜戦、対空戦、対水上戦などにも対処できる新艦種の多機能護衛艦(FFM)だ。海自護衛艦として初の対機雷戦能力を有する。

もがみ型は年2隻というハイペースで建造が進められ、当初は計22隻が建造される計画だった。しかし、もがみ型は令和5(2023)年度計画艦までの計12隻で建造を終了。昨年12月に閣議決定された防衛力整備計画に基づき、令和6年度計画艦からはもがみ型に代わる新型FFMの計10隻が建造される予定だ。

●今年に入り、動き出した新型FFM

新型FFMの計画は今年に入り、ぐっと動き出した。防衛装備庁は1月25日、「『新型FFMに係る企画提案契約』の参加希望者募集要領」を公示した。これに基づき、海自は同月31日、建造業者向けに令和6年度以降に建造契約を締結することを想定した新型FFMの企画提案要求書についての説明会を実施した。

この企画提案要求書に関する製造業者からの意見の提出期限は2月9日で、契約応募(入札)の締め切りは同月27日だった。説明会にも応募にも参加したのは、現在もがみ型を製造している三菱重工業と、ジャパンマリンユナイテッドの2社だけだった。この2社から防衛省に対する新型FFMの企画提案書の提出締め切り期限は8月31日となっている。

新型FFMは既存のもがみ型と何が変わるのか。詳しくは以下の関連の拙稿をお読みください。

海自の護衛艦「みくま」就役 もがみ型は12隻で建造終了し、新型FFMが10隻誕生へ

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米外交・安全保障専門オンライン誌「ディプロマット」東京特派員

英軍事週刊誌「ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー」前東京特派員。コリアタウンがある川崎市川崎区桜本の出身。令和元年度内閣府主催「世界青年の船」日本ナショナルリーダー。米ボルチモア市民栄誉賞受賞。ハフポスト日本版元編集長。元日経CNBCコメンテーター。1993年慶応大学経済学部卒、2004年米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクールとSIPA(国際公共政策大学院)を修了。朝日新聞やアジアタイムズ、ブルームバーグで記者を務める。NK NewsやNikkei Asia、Naval News、東洋経済、週刊文春、論座、英紙ガーディアン、シンガポール紙ストレーツ・タイムズ等に記事掲載。

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