下馬評はメッツ優位もドジャースのワールド・シリーズ進出なるか #専門家のまとめ
ワールド・シリーズ制覇を目指す大谷翔平のロサンゼルス・ドジャースが、地区シリーズでサンディエゴ・パドレスを3勝2敗で下し、ナ・リーグ優勝決定シリーズに勝ち上がった。対戦相手のニューヨーク・メッツはレギュラー・シーズンでナ・リーグ東地区3位ながら、ワイルド・カードでミルウォーキー・ブリュワーズ、東地区王者のフィラデルフィア・フィリーズをミラクルな戦いで破っている。また、第1戦には千賀滉大の先発が予告されている。今季の千賀は右肩の張りや左ふくらはぎを痛めて1試合しか登板できなかったものの、ポストシーズンになって戦列に復帰。ドジャースは、その千賀を攻略して波に乗れるのか、そして、ワールド・シリーズには進出できるのか探る。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
メッツはブリュワーズとのワイルドカード・シリーズ第3戦、2点を追う9回表一死一、三塁でピート・アロンソが逆転3ラン本塁打を放って勝ち上がると、2勝1敗で迎えた地区シリーズ第4戦でも、フランシスコ・リンドーアの逆転満塁弾でフィリーズを下した。そんなミラクルな戦いぶりに加え、千賀も復帰した投手力でポストシーズンの本命と見るメディアは多く、メジャー・リーグ公式サイトでもメッツの勝利を予想する記者が上回っている。ただ、パドレスに王手をかけられても「ここから2連勝すればいい」と大谷がポジティブに語ったように、今季のドジャースは主力が戦列を離れたり、投手陣に故障者が相次ぐ危機もチーム一丸となった戦いで乗り切ってきた。そして、何よりメッツ以上のミラクルを起こしてきた大谷が万全の状態だ。
また、シギュラー・シーズンの対戦ではドジャースが4勝2敗とメッツに勝ち越しており、ナ・リーグ最高勝率をマークしたドジャースのチーム力、打線の爆発力を高く評価する声もある。短期決戦は何が起こるかわからない部分も多いが、それでも大谷がチームの牽引役となり、ナ・リーグ王者になれるか。まずは、第1戦で千賀を攻略できるのか注目したい。