知らないとピンチに!共通テストで不正・失格になる意外な行動TOP5
共通テストは大学受験における重要なステップですが、思わぬ行動が"不正行為"とみなされ、試験結果が無効になるリスクがあります。本記事では、特に意外と知られていないもの・うっかりしてしまいがちな事柄に焦点を当て、注意点を解説します。
1. 試験開始前に問題冊子を開く
試験開始前に問題用紙を開く行為は厳禁です。普段、無意識に紙をめくる癖がある人は、うっかりしてしまう可能性があるため注意してください。
対策
監督者の指示があるまで問題用紙や答案には触れないことを徹底しましょう。
2. スマホやイヤホンを身につけたままにする
スマートフォンやスマートウォッチなどの電子機器は試験会場への持ち込み自体は許可されていますが、試験時間中は電源を切ってカバンの中にしまっておくことがルールです。
制服のポケットに入れたままにしたり電源が入った状態でアラームなどが鳴ってしまったりすると、それだけで不正と判定される場合があります。
また、イヤホンは使用の有無にかかわらず、耳に装着をしているだけで不正とみなされるため注意が必要です。
対策
スマホやイヤホン等は試験が始まる前に、電源を切ってバッグの中にしまっておきましょう。
3. 定規やコンパスを机の上に置く・使用する
共通テストでは、試験中に机上に置けるものや使用できる文房具が厳格に決められています。認められているもの以外を机の上に出したり、使用したりすると、不正と見なされる可能性があります。
2024年には実際に"定規の使用"が問題視され、全教科の試験結果が無効になった事例があります。
対策
これまでの苦労が水の泡にならないためにも、もう一度、机の上に置けるものを確認しておきましょう。
受験票、写真票のほかに試験時間中、机の上に置けるものは以下の通りです。
- 黒鉛筆(H、F、HBに限る。和歌・格言等が印刷されているものは不可)
- 鉛筆キャップ
- シャープペンシル(メモや計算に使用する場合のみ可、黒い芯に限る)
- プラスチック製の消しゴム
- 鉛筆削り(電動式・大型のもの・ナイフ類は不可)
- 時計(辞書、電卓、端末等の機能があるものや、それらの機能の有無が判別しづらいもの・秒針音のするもの・キッチンタイマー・大型のものは不可)
- メガネ
- ハンカチ
- 目薬
- ティッシュペーパー(袋または箱から中身だけ取り出したもの)
4. 試験中の独り言やジェスチャー
問題を解いている最中、無意識に独り言をつぶやく、または周りの受験生への合図だと怪しまれるジェスチャーを行うと、試験官が不審行動と判断することがあります。
対策
試験中は静かに落ち着いて行動し、試験問題に集中しましょう。周囲の席の受験生への気配りも大切です。
5.「地理歴史、公民」で解答に使用しない問題冊子をカバンにしまう
試験監督者の指示をよく聞いておかないと陥りやすいワナです。「地理歴史、公民」においては、それぞれ以下の2冊が試験前に配布されます。
- 新課程科目を登録した場合:
「地理歴史、公民①」と「地理歴史、公民②」の2冊 - 旧課程科目を登録した場合:
「旧地理歴史」と「旧公民」の2冊
解答に必要な冊子は1冊のみですが、使用しない方の冊子は必ず机上に置くことが義務づけされます。
その際に、誤ってカバンにしまってしまうと不正行為と判断される可能性があるのです。
対策
共通テストでは、とにかく試験監督者の指示をよく聞き、その通りに行動するよう心がけましょう。
おわりに
共通テストでは不正行為が発覚した場合、全教科の試験結果が無効になることもあります。年に一度の大事な試験だからこそ、事前にルールを理解し、気をつけて行動しましょう。
前日までにもう一度、令和7年度の受験上の注意を熟読しておいてください。
受験生の皆さんが安心して試験に臨めるように、この記事が参考になれば幸いです。最後まで最善を尽くしてがんばってくださいね!