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年賀状スルー!?先生が返事をくれない本当の理由とは

YORI先生元教師/子育て・教育系ライター

年明け早々、期待してポストをチェックしているのに、先生からの年賀状が届かないと感じてがっかりしている方はいませんか。

年賀状を出したはずのに一向に返事が来ない……その理由が気になりますよね。本記事では、元教師が「先生が年賀状の返事をくれない理由」を考察し、対応策を提案します。

忙しすぎるため返信が遅れている

先生という職業は新学期の準備や部活動の指導、雑務に追われることが多く、年末年始もゆっくり休めないケースがあります。特に1月は新しいクラス編成やカリキュラムの見直しなど、目が回るほど忙しい時期です。そのため、年賀状を受け取っても返信が後回しになってしまう場合があります。

解決策

とりあえず冬休み明けまで返事が来るのを待ってましょう。少し遅れて返信が来る場合もありますので、ぜひとも気長に構えてください。

年賀状の慣習をあまり重視していない

年賀状の文化は徐々に減少傾向にあり、若い世代を中心に「SNSで済ませる」という考え方が広まっています。先生自身もこのような傾向を持っているかもしれません。

解決策

今後は年賀状以外の方法で感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。たとえば、メールやメッセージ、冬休み明けに学校で新年の挨拶をするのもひとつの手です。

手違いで届いていない可能性

年賀状が郵便局で紛失したり、先生の住所が正確に記載されていなかった場合、相手に届かないことがあります。住所変更やマンション名の省略など、意外な原因で郵便が返送されているケースも考えられます。

解決策

まず、先生の住所が正しいかをもう一度確認してみましょう。特に、他の人には返事が来ているのに自分だけ来ていない場合は、この可能性が高いと言えます。次回以降は住所を丁寧に書き、必要があれば先生に直接確認するのもよいでしょう。

出し忘れ・漏れ

長年教員として働いていると、担任や部活動の顧問として関わった生徒や保護者が増えていきます。その結果、年賀状の送り先もどんどん増え、多くの返信を手掛けることになります。しかし、対応が多忙になるにつれ、うっかり出し忘れたり、漏れてしまったりすることも珍しくありません。

解決策

他の人には返事が来ているのに自分だけ来ていない場合は、この可能性が高いと言えます。その場合は、次に先生と会う機会があれば、次のように話しかけてみるのも一案です。

  • 「年賀状、届きましたか?」
  • 「自分には返事が届かなかったのですが……」

こうした確認が、先生にとっても助けになることがあります。忘れられていた場合でも、丁寧に話しかければ円満に解決するでしょう。

プライバシーの理由で返事を控えている

個人情報の取り扱いに厳しい時代となり、先生がプライバシー保護の観点から年賀状のやり取りを避ける場合もあります。学校として、年賀状の返信を控えるよう通達が出ている場合もあるでしょう。例え返信であったとしても、「年賀状が来た生徒」と「年賀状が来なかった生徒」がいると、思わぬトラブルにつながる可能性があるのです。

解決策

年賀状はあくまで感謝の気持ちを示す目的で送り、自分に返事が来ることを過度に期待しないようにしましょう。

個人的な事情によるもの

先生自身が家庭の事情や健康上の理由で年賀状を出せない状況にあることも考えられます。大切な家族を失ったり、病気療養中だったりすると、返信どころではないかもしれません。

解決策

先生の状況を思いやる心を持ち、相手を責める気持ちは抑えましょう。先生にお礼や挨拶を伝えたい場合は、次回お会いした際に伝えるようにすると良いでしょう。

長年のやり取りに区切りをつけた

卒業後も先生と年賀状のやり取りを毎年続けているという方もいるのではないでしょうか。しかし、長年続いていればいるほど、やめ時がわからなくなるもの。先生が気を遣って敢えて返信をしなかったという可能性も考えられます。

解決策

今年返信がなければ、今後年賀状のやり取りは一旦中止した方が良いかもしれません。次回お会いできた時に近況報告などをすると良いでしょう。

年賀状の返事がなくても嫌われているわけではない

先生からの年賀状の返事がない理由は、忙しさや時代の流れ、手違い、プライバシー、そして個人的な事情など、多岐にわたります。決して嫌われているから返事がこない、ということではありません。

大切なのは、自分の気持ちを伝える行動そのもの。年賀状が届かなくても、先生との信頼関係が揺らぐわけではありません。新しい年を明るい気持ちで迎え、次回お会いできる時に改めて挨拶や感謝の言葉を伝えると良いでしょう。

元教師/子育て・教育系ライター

出産前までは中学校や高校で教員として働いていました。また、学生時代には家庭教師や塾講師などでも経験しました。これまでの教員生活や教育活動、自身の子育て経験を活かして、学校生活や学習、育児での悩みが解決できるような情報を発信していきます。

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