日本のベトナム「いちょう団地」で本格ベトナム料理を食べてきた!アクセスやメニュー選びのコツを紹介
旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。2019年9月のベトナム旅行以来、コロナの影響もあって行けなかったベトナム。4年半ぶりにベトナムに出かけてきました!といっても、日本のベトナム「いちょう団地」。本場さながらのベトナム料理を味わってきたので紹介します。
ベトナム料理が食べたい人は高座渋谷へ
神奈川県の大和市と横浜市にまたがる広大な公団住宅「いちょう団地」。なんと住民の外国人がしめる割合は3割とも、4割とも言われています。1978年に日本がインドシナ難民の受け入れを始め、大和市に定住促進センターがあったことから、ベトナム、ラオス、カンボジアからの難民が多くこちらに住むようになったのが、その理由です。
そして、ベトナム食材や料理のお店ができ、本格的なベトナム料理のおいしさがクチコミで広がり、わざわざ遠くから日本人のお客さんが訪れるようになりました。
最寄り駅は小田急江ノ島線の高座渋谷駅。東口を出て10分ほど歩くといちょう団地に到着しますが、なにぶんにも広い団地。ベトナム料理のお店までは、さらに5分ほど歩くと思ってください。ベトナム料理店が並ぶ通りは、駅から歩いてきていちょう団地前交差点を右に曲がると見えてきます。
バスを利用する人は、相鉄線のいずみ野駅からいちょう団地行きのバスが出ています。いちょう団地バス停は、いちょう団地前交差点のすぐ近くです。
車の場合、コインパーキングが団地内にいくつかあるので、そちらを利用しましょう。
初心者でも入りやすい「タンハー」
最初に紹介するのは「タンハー」。プレハブ小屋のような外観に驚いてしまいますが、大手グルメサイトでアジア・エスニック百名店に選ばれたこともある名店です。こちらのお店だけ裏に7台の無料駐車場があります。
店内は雑貨屋も兼ねていて、本場の食材も販売しています。
日本のお店にはない、ベトナムのスーパーマーケットのようなラインナップは、見ているだけで楽しくなります。お店の奥に大きなテーブルがあり、そこでたくさんの人が食事をしていました。
100種類を超える豊富なメニュー
最初に驚くのがメニューの分厚さ。国語辞典くらいの厚さがあります。
中は写真と日本語でメニューの紹介があり、「激辛」「日本人は頼まない方がいい」など、ストレートな説明つきなのでベトナム料理初心者でも安心です。メニューが多すぎて、ちょっとクラクラしますが(笑)
メニューが決まったらオーダーを伝え、料理が運ばれてくるのを待ちます。
コップやお皿はセルフサービス。ビールやジュースは自分で冷蔵庫から持ってきて、会計時自己申告します。普通のベトナム料理店なら1本800円くらいするビールも、ここなら日本のスーパーマーケット価格です。
ベトナム料理実食
あまりのメニューの多さに、決めるまで時間がかかりましたが、セットメニューが新しくなっていたので、ひとつはそちらを。
もうひとつは豚角煮、厚揚げ、卵の入った定食コム ティット コォー タゥ。さらに揚げ春巻きのチャージョーをオーダー。車で来たのでビールは我慢。
まずは揚げ春巻きのチャージョーが運ばれてきました。お米の粉で作った皮で具を巻いて揚げた春巻きは、皮がサクサクで、中華料理の春巻より軽く、何本でも食べられそうです。ベトナムを代表する調味料ヌクマムを使った甘じょっぱいタレにつけていただきます。ヌクマムはナンプラーよりエスニックっぽい香り。
チャーハン、フォー、生春巻きのセットです。
フォーは鶏肉か牛肉が選べるので、鶏肉にしました。
別皿でもやしとパクチーが添えられています。
運ばれてきてから野菜を入れるので、もやしはシャキシャキのまま。パクチーの香りも強い!もちもちのフォーと、濃厚で複雑なスープとの相性はバツグン!牛、豚、鶏、野菜を10時間以上煮込んで作るスープだそうです。
生春巻きは透けた皮から鮮やかな海老が浮かび上がり、見た目からゴージャス!タイ料理にも生春巻きがありますが、ベトナムの方が皮が薄く繊細な気がします。
そして、このタレが絶品でした。生春巻きといえばスイートチリソースだった筆者ですが、甘味噌っぽいタレなんです。砕いたナッツやフライドオニオンの食感がまたたまりません!
生春巻きの中は野菜たっぷり!ヘルシーなのもベトナム料理の魅力ですよね。
チャーシューやコーン、グリンピースの入ったチャーハンは日本風の味付け。お母さんの作るチャーハンといった感じです。
生春巻きの甘味噌ダレをかけて食べてもおいしかったですよ。
テーブルの上にある調味料で味変を楽しむのもアリです。
コム ティット コォー タゥは醤油ベースということで、日本の煮もののような味です。野菜とスープ付き。
豚の角煮、厚揚げ、うずらの卵。
やわらかいけれど、ホロホロではなく絶妙な歯ごたえを残した角煮。日本の煮ものに近いのだけど、やはりどこかエスニックな香り。
日本ではなかなか食べられないバンクォン(蒸し春巻)も食べたかったのに、すっかりお腹いっぱいになってしまいました。残念。ベトナムのつけ麺ブンチャーも日本人は食べやすい味です。ハノイではブンチャーの食べ歩きをしてきました。
4人くらいで来ると、いろいろ食べられて良さそうです。車ではなく電車で来るとビールも飲める!
お客さんは外国の人もいれば日本人の家族連れ、女性グループなどバラバラ。どんな人も楽しめるお店です。
タンハー
住所 神奈川県横浜市泉区上飯田町3050
電話番号 045-803-2597
営業時間 10:00~20:00
定休日 木曜日
「banh mi VIET」でバインミーをテイクアウト
せっかくなので、もう一軒。タンハーよりいちょう団地前交差点に近い場所にある「banh mi VIET(バイン ミーヴィエ)」へ。ベトナムのサンドイッチ、バインミーがおいしいと評判のお店です。店名にもなっているくらいですものね。こちらでバインミーをテイクアウトしました。
店内でイートインもできます。いちょう団地に住んでいると思われるベトナム人の家族が食事をしていました。フランス領だったベトナムはフランスパンのおいしさも定評あります。ベトナムでもおいしいバインミーを食べてきました。
オーダーを受けてから作ってくれるのですが、お店の人に日本語が通じませんでした!困っていたら、食事をしていた家族連れが通訳してくれました。
店内の看板には500円と書いていますが、値上がりしたようで今は650円。中にはパクチーをはじめとし野菜に、大根と人参のなます、ローストポークが挟んであります。お店で焼いているパンはバゲットほど固くはないけど、表面はしっかり、中はふんわり。なますの酸味はピクルスのようで、良いアクセントとなっています。特製ダレがパンと具をしっかり一体化させています。日本でこの値段でここまで本格的なバインミーが食べられるなんて、ちょっと感動!
ローストポークは隣のお店「金福(かねふく)」で作っています。二軒のお店をご夫婦で営業しているんです。金福でローストポークだけ購入して帰ることもできますよ。
banh mi VIET
住所 神奈川県横浜市泉区上飯田町3173 メイプレ中和田 1階
電話番号 045-805-6116
営業時間 火曜~日曜 10:00~21:00、月曜 10:00~19:00
日本人も食べやすい味「SAIGON」
banh mi VIETと金福と同じ建物1階には、こちらも人気ベトナム料理店「SAIGON(サイゴン)」があります。タンハーより、若干日本人好みの味。
メニューも写真付きでわかりやすいです。
ぷるぷるの皮がおいしい蒸し春巻は、ぜひぜひ食べてもらいたいメニュー。
あまぁ~いあまぁ~いベトナムコーヒーはクセになる味。
ベトナム料理 SAIGON
住所 神奈川県横浜市泉区上飯田町3173 メイプレ中和田 1階
電話番号 045-805-6081
営業時間 11:00~23:00
定休日 月曜日
高座渋谷の駅東口を出てすぐの「フォンホン」では、南部ベトナム料理が食べられます。アクセスもよく、いちょう団地まで行く時間がないときなど便利なお店です。
パスポートのいらないベトナム、今度のお休みは高座渋谷で海外旅行気分を味わってみませんか?