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保護者に読まれるクラスだよりの書き方8選~元男性保育士が教える【保育士が文章力を磨くコツ】

hirofuminice元保育士Webライター

元男性保育士のナイスです。

保育士の皆さん、毎日のお仕事お疲れさまです。

保育士は毎日の連絡帳や指導案、保育日誌などの書類のほか文章を書く機会が多くあります。文章を書くのが苦手な人も書く経験を重ねることで慣れていきますが、クラスだよりを書くことを負担に感じている人が多いのではないでしょうか。

保護者は日々忙しく過ごし、最近は本など文章を読む機会が少ない人が多いため、園からのおたよりにしっかりと目を通さない人が増えています。しかし、園からの配布物には大切なお願いや連絡事項も記載されているため、しっかりと目を通していただくことが必要です。

僕は保育士として数えきれないおたよりや書類、連絡帳などを書いてきました。子どもの頃から作文が得意で、書くことは好きだったので書くことは苦ではありませんでしたが、難しさを感じたことは何度もあります。そして、今は文章を書くことが好きなことを活かしてWebライターとして活動中です。

ライターとしてのスキルアップ、レベルアップに向けて努力している最中ですが、保育士としての経験とライターとしてのスキルを活かし、クラスだよりを書くコツを解説します。

クラスだよりには保護者が普段見ることができない子ども達の普段の様子を紹介するため、子ども達が園で生き生きと過ごしている様子が思い浮かぶような文章を書くことが大切です。ぜひ参考にしてください。

保護者に読まれるクラスだよりを書く8つのコツ

保育士はライターではないので、プロのライターのような文章を書く必要はありません。しかし、保育士が書く文章は保護者に理解してもらわなければならず、読みやすさも重要です。そしてクラスだよりには子ども達の日々の様子のほかにも担任からのお願いや連絡事項を書くため、保護者に読みたいと思わせるようなレイアウトや文字のサイズや数などの工夫も求められるでしょう。

「保護者に読みたいと感じてもらうこと」「内容はわかりやすく楽しく」、そして「連絡事項がしっかりと伝わる」ことの3つを意識しながらクラスだよりを書くコツを8つ紹介します。

保護者に読まれるクラスだよりを書くコツ① 1文は短く

読みやすい文章は、簡潔にまとまった短い文章です。

保護者向けの文章なので丁寧に書こうとしたり詳しく書かなければいけないと考え、文章が長くなったり回りくどい表現になってしまうことがあります。しかし、できるだけ1文は短くまとめ、回りくどい表現にならないよう心がけましょう。目安として1文は長くても3行以内の長さにとどめ、4行以上になるようなら2文に分けましょう。また、乱暴な文章はよくありませんが、丁寧すぎて大げさにならないようシンプルな語尾や言い回しを意識してください。

保護者に読まれるクラスだよりを書くコツ② 文字サイズや行間は大きく、広く

細かい文字で埋め尽くされたおたよりは、よほどの活字中毒の人でなければ読みたい気持ちにはなりません

フォントサイズは11〜12くらいがちょうどよいでしょう。ただし、おたよりのフォントサイズが園で指定されている場合は、園の指定に従わなければなりません。フォントの種類によってもサイズの印象は異なるので、読みやすいフォントやサイズを研究してみてください。行間が狭すぎないようにも配慮しましょう。

保護者に読まれるクラスだよりを書くコツ③ レイアウトを工夫する

イラストや写真、見出しなどを工夫し、パッと見て読みたくなるような楽しいレイアウトにしましょう。

クラスだよりは文字だけではなく、イラストや写真を入れる園が多いと思います。各見出しはフォントを変えたりサイズを大きくしたりなどメリハリをつけると、印象がだいぶ変わるのでいろいろと試してみることがおすすめです。

しかし、ゴチャゴチャしすぎたり文章よりもイラストや写真が目立ち過ぎてしまったりしないよう、スッキリとしたレイアウトを心がけましょう。

保護者に読まれるクラスだよりを書くコツ④ 語尾のくり返しを避ける

同じ語尾が何度も続かないよう工夫しましょう

「~です。~です。~です」「~でした。~でした。~でした」など、同じ語尾が3回以上続くと、子どもの作文のような幼い印象を与えたりつまらない文章に感じられたりします。しかし、語尾はそれほどたくさんの種類があるわけではなく「~です」「~ます」「~でした」「~ました」「~でしょう」など、限られたものしかありません。

同じ語尾が続かないように安易に「~です」を「~でした」、「~ました」を「~ます」に変えて時系列がおかしくなってしまう文章を目にすることがありますが、ただ単に語尾を変えるのではなく現在形と過去形がおかしくならないような注意も必要です。

「楽しかった運動会」「クリスマスを楽しみにしている子ども達」などのような体言止めが禁じられていなければ、適度に入れる方法もあります。

保護者に読まれるクラスだよりを書くコツ⑤ 難しい言葉や漢字は使わない

難しい感じや専門用語を使うと、保護者の中には理解できない人や読む気を失くしてしまう人がいるので避けましょう。

ひらがなと漢字のバランスを考えることが大切です。読みやすいようにと、ひらがなを多用すると読みにくくなる場合があります。漢字が多すぎても読む気がなくなるため、適度なバランスを心がけましょう。

保護者に読まれるクラスだよりを書くコツ⑥ 句読点の位置や数は多過ぎず、少なすぎず

句読点が少なくてもなくても、読みにくい文になります。

適度な位置に句読点を入れると、読みやすい文章になります。句読点の位置がよくわからない場合は、声に出して読んでみましょう。声に出して読んだときに、息継ぎをする箇所に句読点を入れると読みやすくなります。

保護者に読まれるクラスだよりを書くコツ⑦ 子どもの姿が目に浮かぶような文章を書く

クラスだよりを読んだ保護者の頭の中に子ども達の様子が目に浮かぶような、臨場感にあふれってイメージしやすい文章を書きましょう。

今回紹介した8つのコツの中で、クラスだよりに最も大切なコツだと言えます。そして、ほかの7つはクラスだより以外の配布物や書類、連絡帳など文章全てに共通しますが、唯一クラスだよりならではの注意点とも言ってもよいでしょう。しかも、文章が苦手な人にとっては非常に難しいテクニックです。

すぐには書けなくても意識していくことで少しずつですが、必ず上達していきます。そのためには「普段から子ども達の様子を観察すること」「子ども達の様子をメモに取ること」「頭の中で子ども達の姿や様子をイメージし、そのまま文章に書くこと」の3つを実践してみてください。

保護者に読まれるクラスだよりを書くコツ⑧ 声に出して読んでみる

保護者への配布物なので、誤字や脱字があってはいけません

印刷する前には複数の目で確認を行い、訂正や修正をしたうえで配布すると思いますが、できるだけ誤字や脱字のない状態で上司に提出できるよう注意しましょう。全部書き終えたら声に出して読むことで、誤字や脱字に気づきやすくなります

まとめ

クラスだよりを書くコツを8つ紹介しましたが、「8つもあって大変!」と感じた人がいるかもしれません。慣れるまでは8つのコツを意識しながら書くと時間がかかりますが、慣れると無意識のうちに書けるようになります。

クラスだよりは、子ども達の姿が目に浮かぶような文章を書くことが大切です。ぜひクラスだよりの名人になって、後輩の見本になるよう頑張ってください。

元保育士Webライター

元保育士で、現在はフリーランスとしてWebライターのほか、リトミックや親子遊びの指導など幅広く活動しています。保育士やリトミック指導のスキルや知識、父親としての子育て経験を基に、子育てや保育に関する情報を発信していきます。

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