世界8位のサウスポー
WBCコンチネンタル・アメリカ、ライト級王者で、同WBC9位、WBA8位、IBF11位にランクされるエドウィン・デ・ロス・サントスが、3-0の判定でジョセフ・アドルノを下した。スコアは100-90、100-90、99-91であった。
昨年9月4日に3回KOでWBCコンチネンタル・アメリカのベルトを奪った一戦でのデ・ロス・サントスは、倒し、倒されの内容ながら、惚れ惚れするほどの精神力を見せた。
https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20220913-00313602
今回、ドミニカ共和国出身のサウスポー、デ・ロス・サントスは、序盤から左ストレートをビシビシとヒットし、アドルノを翻弄。
試合開始早々、ドミニカンの手数と足の速さに、アドルノは劣勢に立たされる。アドルノはカウンターのフックに頼るしかなかったが、その攻撃も的確とは言えなかった。
16勝14KO1敗となった勝者は言った。
「技術を見せる準備をしてきた。アドルノを寄せ付けずに距離を保って捌き、彼が攻撃を仕掛けてきた時にはカウンターを合わせることを課題としていた。自分の能力をボクシング界に示したかった。俺は単なるビッグパンチャーじゃない。アウトボクシングもできるんだ。
この試合に向けたキャンプでは、坂道ダッシュやクライミング、水泳、それにスパーリングを沢山こなした。トレーニングでやった全てをお見せすることは不可能だったけれどね」
敗者もコメントした。
「作戦は距離を取ってフットワークを駆使し、ペースを握ることだった。でも、デ・ロス・サントスはサウスポーで、かつ上手く。自分はペースを握れなかった。彼は私が対戦した中で最高のサウスポーだ。よく準備していたし、リングをどう使うかも分かっていた」
デ・ロス・サントスは今後について「135パウンドの選手なら誰でもいい。もっともっと自分のボクシング・スキルを発揮できると思う」と話した。
この選手は非常に魅力的な攻撃力を持つ反面、毎回打たれる。ライト級のトップ選手を抱えるプロモーターたちは、WBCコンチネンタル・アメリカ王者のディフェンスを考慮し「与し易い」と考えそうだ。デ・ロス・サントスはチャンスを掴めるか。