2輪車用のサイドバックを作る方法【自作】デイパックが2つあればパニアバッグにもなる
自転車やバイクでキャンプをする時、キャンプ道具の積載能力を格段に上げてくれるサイドバッグ。
サイドバッグはタイヤの左右にバッグが付いている外見から振り分けバッグとも呼ばれたり、自転車の場合はパニアバッグの名称で親しまれています。
ただ、サイドバッグを購入しようと思うと気に入ったデザインが無かったり、価格が高かったりするんですよね。
ならば、サイドバッグを自分で作ってしまいましょう。
この記事では、お手持ちのデイバッグを2個使ったサイドバッグ・パニアバッグの作り方を紹介します。
使う材料
二輪車用のサイドバッグを作るには以下の物が必要になります。
デイパック×2ヶ
12mmコンパネ
25mmベルト
25mm用サイドリリースバックル
使用するバッグは、ホームセンターで購入した20リットル容量の格安デイパックです。
縫製は雑ですが、購入当時の価格は980円と激安でした。
今回は、このデイパックを2ヶ使います。
そして、使用するコンパネは470mm×90mmが2枚です。
ちなみに、コンパネのサイズは使用するデイパックの大きさによって変わります。
固定板の作り方
デイパックを固定するために下の写真のような固定板を製作します。
板の両端にジグソーを使って溝を作っています。
溝は大きい方が肩パットが当たる部分で、小さい方は裾のベルトが当たる部分です。
板の一部分を斜めに切っているのはバイクのウィンカーに干渉するからなので、当たらなければカットする必要はありません。
そして、製作した固定板にファイルソーという工具を使ってベルトを通す穴を空けます。
穴の位置は二輪車の後部キャリアの長さに合わせます。
このファイルソーは先端がキリになっていて側面が鋸刃になっています。
ファイルソーで板に穴を空けた後、そのまま鋸刃で横方向に切断していくとベルトを通す穴が出来ます。
そして、2枚の板それぞれに3か所のベルトの通し穴ができました。
固定板の装着方法
固定板にデイパックを取り付ける順番は以下の通りです。
①片側のショルダーベルトを内側にくの字に曲げて下の写真のように絡ませます。
②固定板に作った窪みにショルダーベルトの肩部分と裾部分をそれぞれ合わせます。
そして、ベルトをしっかり締めたら完成です。
幅が広い溝には肩パットの付け根部分が収まります。
そして、裾の方はベルトで固定するので、余った部分は面ファスナーで纏めておきます。
注意点として、現在お使いのリアキャリアのサイズやデイパックのサイズによって固定板の大きさを変える必要があります。
サイドバックの積載方法
片方の固定板のベルト穴にサイドリリースバックルを付けたベルトを通します。
そして、もう一方の固定板にも同様にベルトを通します。
これで2本の連結ベルトで二つのデイパックを支える構造になります。
バイクのリアキャリアに2本の連結ベルトを掛けるとサイドバッグの完成です。
バイクで使う時は一番外側のベルト通し穴を使います。
ちなみに固定板がバイクのウインカーに当たらないようにカットしたのは、この為でした。
自転車の後部キャリアに取り付けると、こんな感じになります。
パニアバッグとして使う時は内側のベルト通し穴を使います。
安全対策
ここからは安全対策を行っていきます。
製作したサイドバッグは、デイバッグの肩ベルトだけで支えている構造なので強度的に少々不安が残ります。
そこで、デイバッグのサイドベルトを活用して補強します。
このデイパックのサイドベルトに2本の連結ベルトを通します。
すると、リアキャリアにベルトの往復を合わせて4本のラインで固定ができるようになり、安定感が増しました。
裾ベルトのたるみも無くなり、バッグが水平になっています。
これなら、サイドバッグの連結ベルトが2本とも切れない限りバッグが落下することは無いでしょう。
あと、余ったベルト類を そのままにしておくとタイヤやチェーンに巻き込んで事故になる恐れがあります。
なので、必ず面ファスナーを使って全てのベルトを短くしておきます。
そして、サイドバッグの連結ベルトはリアキャリアに掛けただけなので、連結ベルトの上に別のバッグを載せて動かないように固定する必要があります。
フルパッキング
バイク用のサイドバックとして使う場合はサイドバッグの連結ベルトの上にコンテナを載せました。
あと、もう一つの安全対策としてバッグのサイドベルトをコンテナにも固定しました。
これなら連結ベルトが切れたり外れたりしてもサイドバッグは落下しません。
実際に自作のサイドバッグをバイクに装着してキャンプ旅に出かけてきました。
往復400kmの島旅に使ってみましたが、まったく問題ありませんでしたね。
ただフルパッキングでの高速走行は怖いのでフェリー&下道走行です。
自作パニアバッグを自転車にも装着。
サイドバッグの連結ベルトの上にはザックを載せています。
この場合はキャリアに乗せたザックのベルトとバッグのサイドベルトを連結しています。
持ち運び方法
サイドバッグは固定板を取り付けた状態でも簡単に持ち運びができます。
デイパックの肩ベルトを掴んで持ち上げるだけです。
持ち運ぶのは簡単です。
防水対策
サイドバッグの防水対策としてザックカバーを使う方法がありますが、路面からの水しぶきで結局濡れてしまいます。
そこで、サイドバッグの中にドライバッグを入れてしまいます。
元々20リットルのデイパックなので、20リットルのドライバッグを入れました。
雨が降るとデイパックはビチョビチョに濡れてしまいますが、これならサイドバッグが水没しても大丈夫です。
最後に
今回紹介した自作のサイドバッグ・パニアバッグは普通のデイパックを流用しただけなので、固定板を外せば日常使いのデイパックとしても使えます。
あと、デイパックの固定板は簡単に作れますが、サイドバッグとして使用する際には安全対策を念入りに行う必要があります。
更なる安全対策の上、ご参考までに。