車中泊の目隠しを100均で自作【DIY】ロープとレジャーシートで窓を覆う軽ワゴン用カーテンの作り方
利用者が多い駐車場で仮眠や車中泊をする時は外からの視線が気になりますよね。
車の中を覗かれることで、どんな人が寝ているのか分かってしまうので防犯上も良くない場合もあります。
なので、車中泊をする時は車の窓を覆って目隠しをするのがオススメです。
でも専用の目隠しシェードを購入するとなると高額なのが難点です。
そこで、百均アイテムを使って車内の目隠しカーテンを自作してみました。
この記事では軽ワゴン車(特にエブリイDA64V、DA17V)に100均のロープとレジャーシートで目隠しをする方法を紹介します!
必要な材料
【必要な材料】
・5メートルのロープ:2本
・レジャーシート 120cm×180cm:4枚
・ダブルクリップ:14~20個ほど
使用する材料は百円ショップのセリアで購入しました。
ロープはタープを張る時にも使用できる丈夫なポリエステル製です。
そして、レジャーシートは薄いポリエチレン製で、一見すると頼りなさそうに見えますが耐熱温度は70度もあります。
また、このシートには四隅にハトメがあるので非常時には簡易タープとしても使えます。
カラーバリエーションはブラックとグリーンの2色ありますが、ロープの色に合わせて黒色を購入しました。
あと、ダブルクリップは19ミリのサイズでも問題ありません。
全て110円アイテムなので総額は770円です。※2024年11月の情報
ロープを張る
車内にロープを固定する箇所は左右のサンバイザーの付け根と左右のリアゲートダンパーの付け根の4か所になります。
5メートルのロープ1本で車の半分以上をカバーできます。
今回は「もやい結び」「万力結び」「自在結び」の3つのロープワークを使って以下のイメージ図のようにロープを張ります。
まずは助手席側のサンバイザーの付け根にロープを結びます。
基本的に結び方は何でも構いませんが、しっかり結べて解きやすい「もやい結び&引き解け結び」で固定するのが おススメです。
そして今度はロープをハッチバック(後部ドア)まで引っ張ってリアゲートダンパーの付け根(左側)に結びます。
ただ、普通に結ぶだけではロープがすぐに緩んでしまうのでテンションをかけて結ぶ必要があります。
そこで「万力結び」を使います。
まず、ピンと張ったロープに折り返して弛ませたロープを引っ掛けます。
次に親指と人差し指でロープを引っ張りつつ、中指でロープの輪の中を通して垂れ下がったロープを引っかけます。
そして、そのまま中指を引き抜くと輪っか が出来ます。
次に、その輪っか を崩さないようにロープの端をリアゲートダンパーの付け根に通して戻します。
今度はロープの端を輪っか に通してから後部ドア側に引っ張ります。
するとロープを引けば引くほどに締まってテンションが掛かるので、もうロープが緩むことはありません。
ちなみに、ロープを力いっぱい引っ張っても解く時は簡単に輪っかも ほどけます。
そしてロープをピーンと張った後は、もう一度リアゲートダンパーの付け根(左側)に通します。
そのままロープを引っ張って反対側(右側)のダンパーの付け根に通します。
最後は「自在結び」で固定すれば完成です。
ここも「自在結び&引き解け結び」を使うことでキャンプなどでロープを使いたい時はすぐに解くことが可能になります。
2本目のロープは右側のダンパーの付け根からスタートします。
そして、運転席側のサンバイザーの付け根に「万力結び」で固定します。
留めの結び方は「巻き結び」でも「ふた結び」でも構いません。
そして、助手席側のサンバイザーの付け根に通して折り返し、「自在結び」で固定すれば完成です。
ロープがピーンと張られているのでタオル4枚を掛けても弛むことはありません。
シートをそのまま掛ける
ロープにレジャーシートを掛ける方法は以下の二通りの方法があります。
・そのまま掛ける
・半分に折って掛ける
まずは「そのまま掛ける方法」を紹介します。
1枚目のレジャーシートをハッチドアの中心位置くらいからロープに掛けます。
シート1枚で後部座席の前くらいの位置までを覆うことが出来ます。
レジャーシートをロープに固定する際には19mmのダブルクリップを使っていますが、ここは洗濯バサミでも構いません。
使用したダブルクリップは5個です。
そして、2枚目のレジャーシートも同様にロープに掛けます。
1枚目のシートの端と2枚目シートの端を重ねてロープに固定するので使用するクリップは4個になります。
3枚目のレジャーシートはフロントガラスの中心部くらいから後部座席を覆っているシートにドッキングします。
ここも1枚目と3枚目のシートの端を重ねて同じクリップで固定するので使用するクリップの数は4個です。
4枚目のレジャーシートも同様にロープに固定します。
ここは3枚目の端、2枚目の端を重ねてロープに固定するので使用するクリップの数は3個だけです。
また、フロント側を覆っている3枚目と4枚目のシートは長さに余裕を持たせているのでハンドルの奥にシートを押し込むことも出来ます。
ポイントとしてサンバイザーの付け根部分を少し たるませておきます。
そうする事でシートの下側に余裕が生まれるので運転席や助手席のスペースをシートで邪魔されることなく使う事ができるようになるのです。
あと、シートの合わせ目はダブルクリップで固定しておくと良いでしょう。
薄いシートなので中で人が動いた時に風圧で隙間があく事がありますからね。
これでプライベート空間が確保できました。
ロープに固定したクリップは16個、シート下側の合わせ目を固定したクリップは4個になります。
車内の後方も完全に覆われています。
光の漏れ具合
車内でLEDランタンを点灯してもフロント側、サイド側から見ても中の様子は全く確認できません。
後部ドアから見ても車内の様子は全く分かりません。
「そのまま掛ける方法」のメリットとデメリットについて。
【メリット】
・全体を覆うので明かりが漏れにくい
・ドアが結露しても寝袋が濡れにくい
【デメリット】
・覆われたシートで圧迫感がある
・車の出入りがしにくい
シートを折って掛ける
次に「半分に折って掛ける方法」を紹介します。
まず、レジャーシートを縦半分に折ってドア側のロープに掛けます。
そして、シートの両端をクリップで固定するだけで運転席を後部座席の窓を覆うことができました。
ロープに掛けられたシートは丈が短くなり、2枚重ねの状態になります。
ただ、シートの丈が短くなった為に窓の外から覗くと中の様子が少し見えてしまいます。
そこで、磁石を使ってシートを窓に密着させます。
使用する磁石はシートを固定できるものなら何でも良いと思います。
これで外から覗かれても中の様子は分からなくなります。
そして、フロントガラスとリアガラスを覆うシートはロープに掛けることが出来ないのでクリップで挟んで留めます。
この方法だとサイド側のロープに掛けたシートの両端は、それぞれ運転席・助手席もしくはクォーターウィンドウの位置になります。
シートの繋ぎ目が運転席にあると車の出入りが とっても楽になります。
あと、リアガラスを覆うシートは折らずにそのまま掛ける方法を使っても良いでしょう。
「半分に折って掛ける方法」のメリットとデメリットについて。
【メリット】
・車の出入りがしやすい
・使用するクリップの数を減らせる
【デメリット】
・シート丈が短いので中が見える
・磁石を用意する必要がある
明るい時の外観
明るい時に車の外から見ても、ほとんど目立ちません。
特に後部窓がスモークガラスになっている車なら全く分かりませんね。
収納時もコンパクト
車内の目隠しに使ったレジャーシートは合計4枚ですが、折り畳めばこんなにコンパクトになります。
そして車内に張ったロープは そのままでも構いませんが、フロントガラスに張ったロープがあるとサンバイザーを使う時に邪魔になりますよね。
そこで、左側のサンバイザーの付け根からロープを外して、右側バイザーから折り返して自在結びで固定しておきます。
万力結びのロープは固定されたままなので緩むことはありません。
最後に
車内に張ったロープは洗濯物やタオルを干す時にも活躍します。
今回は軽自動車のエブリイで実践しましたが、他の軽ワゴン車(ハイゼット)でも同じようなことが出来ました。
この記事で紹介した「もやい結び」「万力結び」「自在結び」を覚えておけばアウトドアやキャンプでも役に立つと思いますので参考にしてみてはいかがでしょうか?