「罪悪感なく、家で外食気分を味わいたい！」というときに寄りたくなるテイクアウトのお店。お決まりの弁当を選ぶのも良いけれど、その日のラインナップから好きにチョイスできるお惣菜屋さんはいかがでしょうか。

今回ご紹介するのは、惣菜店「その時々」。佐賀市多布施4丁目、どんどんどんの森の西側の道を左手に曲がると見えてくるのは…まわりの住宅街に馴染んだ一軒家。この旗が目印です。

外には、その日のメインのおかずが紹介されています。駐車場は店舗向かいに2台分。テイクアウト専門のため、お客さんの出入りもスムーズです。

扉を開けると…お家にお邪魔しているような気分。いいのかな？とちょっとドキドキしつつ、靴を脱いで戸を開けると…

机の上に、大皿にのったお惣菜がたくさん！1つ1つ、具材がたっぷり使われていて…さっそく悩む。パックの詰め方によって値段が変わります。スタンダードなのが、メインのおかずを1つ、副菜を2種類、ご飯。おかずだけでも購入できますし、おかずでいっぱいになった場合、ご飯は別パックでも注文できます。

この日のメインは、「野菜コロッケ」と「和風ハンバーグ」。ハンバーグはほんのりカボス味だそうで…決めきれず、どちらも注文。基本は1パック600円で、メインを追加して2種類にする場合、プラス200円でした。

副菜もまたまた悩んでいると、こちらで細かい味付けなどを教えてくださいました。全て馴染みある食材なのに、味付けや組み合わせ方が絶妙で！少しスパイスを効かせるような感じで、たらこや生姜、かぼすなどが使われていたり、ひじきや切り干し大根を炒めるというのもとても新鮮！

「これだけの数と内容のメニュー…どんなふうに考えているんですか？」と尋ねると、まずは買い出しに行き、旬のものや新鮮で美味しそうなものなど惹かれたものをまとめて買い、そのあとに献立を考えられているんだとか。まさに、“その時々”の料理！味付けは基本、各家庭にあるものだけ。難しい調味料や食材は使わず、親しみやすく、食べ慣れたものを店主さんにアレンジしてもらうような感じ。家庭の味でありながら、“気づき”や“発見”も隠れている奥深い逸品が並んでいます。

真似して作りたい！アイデアが散りばめられたメニュー。

筆者はメインの野菜コロッケ1つ、和風ハンバーグ1つ、副菜に「きのことキャベツのさっぱり生姜サラダ」、「ひじきと人参とたらこ炒め」を選び、800円でした。家の白ご飯と一緒に頂きました。

外側は香ばしく、中はしっとりホクホクのコロッケ！素材の甘さが広がり、ほっとする味わいです。ハンバーグは弾力のある柔らかさで、さっぱりした味付け。そして肉肉しさが控えめなのは焼き方…？聞くとハンバーグのタネや、サラダなどに使う野菜たちは、オーブンで素焼きしているのだそう。旨味をぎゅっと閉じ込めたまま均一に火をいれられるほか、一度にたくさん作りたいときにおすすめ、とお話してくださいました。優しい味わいだけど素朴とは違う、ボリュームや味付けも充実させたお惣菜の数々。これはハマる…！

施設や保育園で、長い調理師経験を持つ店主の鶴さん。料理からも感じるとおり、そのお人柄も温かく、とても気さくな方です。「レシピ、なんでも教えますよ～！」とのことで、甘えて筆者もいろいろと教えてもらいました。食卓に活かせるアイデアがたくさんで、知識も一緒にテイクアウトできた…気がする！(笑)

ぜひぜひ、気軽に立ち寄ってみてください♪