特殊清掃からお坊さんまで。平均引退年齢が26歳と言われるJリーガーのセカンドキャリアの現実とは #専門家のまとめ
2023年に創設30周年を迎えたJリーグ。「百年構想」のスローガンのもとで、今ではJ1からJ3までの各カテゴリーに20クラブが所属。1993年当時はJ1の10チームのみでスタートし、限られた存在だった「Jリーガー」はクラブ数の増加とともに2024年には1700人近くになりました。
一方で引退後のセカンドキャリアには厳しい現実が待ちます。引退平均年齢は26歳ほどと言われますが、引き続きサッカー界で活躍できる存在はごくわずか。特殊清掃からお坊さんなど多彩にわたる元Jリーガーの新天地を紹介します。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
昨年末には日本代表などでも活躍した中村憲剛さん、槙野智章さん、松井大輔さんが豪華な顔ぶれを集めた引退試合を開催。大きな話題を集めましたが、彼らのように長くサッカー界で活躍し、注目を集めながらスパイクを脱ぐ選手ばかりではありません。
Jリーガーの数は増える一方で、引退後にはサッカー界から離れることを余儀なくされる人も数多いなか、その職種の多彩さにも注目が集まります。Jリーグ創設当初のヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)で活躍した石塚啓次さんはアパレルブランドを経営し、バルセロナでうどん店を経営。ガンバ大阪や日本代表でもプレーしたGKの都築龍太さんはさいたま市議会議員に。やはりガンバ大阪などでプレーした元U22日本代表の西野貴治さんも昨年4月に茨木市議会議員に当選しています。
Jリーグでもキャリアサポートには取り組んでいますが、世代別代表を経験したエリートでさえ、簡単に活躍できなかったり、短いプロ生活で終わったりする厳しい現実が待っています。