天皇杯準決勝の顔ぶれは「三都物語」に。Jリーグ史上初となる決勝での関西勢対決なるか #専門家のまとめ
日本最古のサッカートーナメント大会である天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会は9月25日にベスト4が決定。過去にいずれも優勝経験を持つ横浜F・マリノスとガンバ大阪、京都サンガ、ヴィッセル神戸が勝ち上がりJリーグ発足後初となる関西勢3クラブが4強入り。
横浜F・マリノスと対戦するガンバ大阪が勝ち上がった場合は11月23日に行われる決勝で関西勢対決が実現します。天皇杯をめぐる「三都物語」はどのような結末を迎えるのでしょうか。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
一発勝負の天皇杯では番狂わせが生じがちで、2022年の102回大会ではJ2リーグに在籍するヴァンフォーレ甲府がサンフレッチェ広島を下して優勝したこともありました。
今大会のベスト4進出クラブにとって難しいのは天皇杯と並行してJ1リーグやAFCチャンピオンズリーグエリートを戦う日程面の問題です。
横浜F・マリノスは天皇杯準決勝の5日前に、山東泰山(中国)とのアウェイゲームが控えます。対戦するガンバ大阪もJ1リーグで逆転優勝の可能性を残していますが、天皇杯を最優先にする可能性は高そうです。ただ、攻撃の軸の一人、ウェルトン選手が準決勝で出場停止になるのは痛手です。
京都サンガは本稿執筆時点でJ1リーグでは14位。J1残留が最優先の目標ですが、今夏に加入したラファエル・エリアス選手が絶好調で、FWトリオは今のJ1リーグでも屈指の破壊力を秘めています。
一方、最も日程的に難しいのはJ1リーグの逆転優勝も視野に入れるヴィッセル神戸でしょう。天皇杯準決勝の4日前にはAFCチャンピオンズリーグエリートで蔚山HD(韓国)とのアウェイゲームが控えています。
11月23日に国立競技場で行われる決勝戦に進むのは果たしてーー。