南米予選で5位に低迷するブラジル代表。史上初のW杯予選敗退の可能性はあるのか? #専門家のまとめ
過去22回のサッカーワールドカップにおいて全大会に出場しているのはブラジルのみ。史上最多となる5度の優勝を誇るサッカー王国が南米予選で苦しんでいます。
8節を終えた南米予選では3勝1分4敗で現在5位。6位までは本大会出場権を得られますが、9月27日には10月の予選2試合に向けてのメンバーが発表されました。ブラジル国内からは「史上最悪のセレソン」の声も聞こえてきますが、ブラジルを取り巻く状況をまとめました。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
南米予選で低迷するだけでなく今年のコパ・アメリカでもグループステージで1勝2分となり、辛うじて2位で決勝トーナメントに進出。決勝トーナメント初戦の準々決勝ではウルグアイにPK戦で敗退するなどブラジルは厳しい状況に立たされています。
ブラジルは予選で現在5位。6位までは本大会出場権を得られる上に、7位は大陸間プレーオフに回るため現実的にブラジルが史上初の屈辱となる予選敗退の憂き目を見る可能性は低そうです。ただ、7位のパラグアイ、8位のボリビアとの勝点差はわずかに1点。10月10日にはアウェーで9位のチリ、10月15日にホームで10位のペルーと対戦しますが、ここでも取りこぼしが続くようだと今年1月に就任したばかりのドリヴァウ・ジュニオール監督の進退問題に発展するでしょう。
一方で、南米予選で低迷した時ほど、ブラジルはワールドカップ本大会で見違える戦いを見せています。ロマーリオさんの活躍で辛うじて最終戦で本大会行きを決めたアメリカ大会では24年ぶりの優勝。日韓大会の予選は9勝3分け6敗という苦戦ぶりで、予選を通じて実に4人の監督が指揮。しかし名将スコラーリ監督のもとで5回目の優勝を飾りました。