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HSPが「めんどくさい奴」と思われぬよう、楽に生きる方法。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


私(竹内成彦)は、恥ずかしながらHSPです。
HSPとは、ハイリー・センシティブ・パーソンの略で、
感覚が敏感で、刺激を受けやすいという特性を生まれつき持っている人…のことです。

HSPには、4つの特徴があります。

1.情報を深く考えて処理する。
2.過剰に刺激を受けやすい。
3.わずかな刺激にも気づく。
4.感情の反応が全体的に強く、共感力が特に高い。
以上です。

要するに、敏感であるということです。
ちなみに、HSPは、病気ではありません。HSPは、気質です。体質です。

私(竹内成彦)は、6つの過敏を持っています。正直、疲れます、しんどいです。
1.聴覚過敏。音に敏感。世界がうるさく感じて仕方がない。
2.視覚過敏。光に敏感。世界がまぶしく感じて仕方がない。
3.臭覚過敏。臭いに敏感。世界が臭く感じて仕方がない。
4.味覚間敏。味に敏感。辛い物や甘い物を食べるのが苦手。味がいつまでも口内に残る。
5.触覚過敏。肌触りに敏感。ザラザラチクチクした物を触るのが苦手。服を着るのも辛い。
6.心覚過敏。怒っている人や泣いている人や苦しんでいる人の側にいると大変に疲弊する。

私は、自分がHSPであることを、
長所とは思っておらず、短所だと思っているのですが…、

心理カウンセラーとしては、私の心覚過敏は、大いにその特徴が役立っていると思います。何故なら私は、クライアントの苦悩や苦痛や悲しみや辛さを、ひしひしとありありと、容易に感じることが出来るからです。私が共感能力が高いのは、ひとえに私がHSPで、心覚過敏だからだと思います。

でも私が、自分で、「私はHSPです」と、口に出して言うことは滅多にありません。
「めんどくさい奴だ」と思われかねないからです。
私と同じく、私のカウンセリングルームに通っているHSPのクライアントも「自分のことを『HSPだ』なんて、言いたくない」とおっしゃることが多いです。

自分で自分のことを、「私はHSPだ。私は繊細さんなんだ」と猛アピールしている人は、脆弱ナルシストである可能性が高いです。HSPである私(竹内成彦)は、自称HSPや脆弱ナルシストの方々と、一緒にされたくないと強く思っています。

私は、正直、自称HSP脆弱ナルシストの存在に、迷惑を感じています。
彼ら自称HSPのせいで、私たち本当のHSPは、非常に肩身の狭い思いをしています。

めんどくさい奴と思われる、自称HSPや脆弱ナルシストの特徴。

彼らは、傷つきやすく、ナルシスト(自己陶酔している人)であることが多いです。
彼らは、「私は、人とは感性が違う。私は、特別な人間だ」と思っていることが多いです。
彼らは、人に気を遣ってもらわないと不機嫌になることが多いです。
彼らは、他者からの批判に極端に弱いことが多いです。
彼らは、周りに迷惑をかける自意識過剰人間であることが多いです。
彼らは、嫌なことや不快なことや辛いことから逃げ出そうとする傾向が強いです。
彼らは、「自分は繊細さんなんだから」という理由で、義務を果たさないことが多いです。
彼らは、自分が弱いからという理由で、特別な権利があると勘違いしていることが多いです。
中には、周囲の人を見下している自称HSPや脆弱ナルシストの方もいます。

本当のHSPは、「自分は大好きだが、自分に自信がない」等という脆弱ナルシストではないのです。自分で自分のことを「HSPだ」「繊細さんだ」と謳う人は、どうぞ、周囲から、「めんどくさい奴」と思われないよう注意してください。私は、あなたが、上記の欠点を持たない人であることを祈ります。

HSPが楽に生きる方法

1.HSPは、自分の敏感さを受け入れましょう。
  自分の敏感さを、変えようとか抑えようとか思わないことです。
  自分の敏感さを利用して、他者に貢献していきましょう。
  苦手なことを人並みに出来るよう努力することより、得意で出来ることをしていきましょう。そのほうが、社会貢献につながり、結果、人から認められることになります。

2.自分をリセットする場所や時間を持ちましょう。
  自分をリセットする場所とは、静かでまぶしくない場所のことです。
  環境づくりは、本当に大切です。静かで過剰な刺激がない環境づくりを積極的に作っていきましょう。そして、そこで、自分をリセットするのです。

3.深く考えすぎるからこそ、他人の見落としに気付けるんだ…という自分の長所を知り、それを生かしていきましょう。

4.忙しくなり過ぎないことです。
  積極的に、スケジュールに空きを作りましょう。
  時間に余裕を持ちましょう。自分を焦らせないようにすることが肝心です。
  HSPには、静かな空間で、何もしない時間が必要だ…ということを知りましょう。

5.HSPには、セラピーやカウンセリングが功を奏する…ということを知りましょう。
  良い家庭環境、良い職場環境を作りましょう。良いコミュニティーに属しましょう。
  そして、時間に余裕を持ち、心理を学びましょう。

上記5つを守れば、HSPは、自分のパフォーマンスを最大限に生かすことが出来ます。
そして、それが社会貢献につながります。ぜひ、心優しく逞しく生きていってください。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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