街路樹として良く見かけるハリエンジュの花は山菜として美味しく食べる事が出来る
ハリエンジュとは
ハリエンジュは北米原産のマメ科の落葉高木でニセアカシアとも呼ばれています。
ニセアカシアと言う呼び方はハリエンジュの学名であるラテン語のpseudoacaciaを日本語に直訳したものであり標準和名はハリエンジュです。
きれいな花が咲き環境適応力も高い事から街路樹や公園の植栽などに利用する為に明治時代初期(1873年)に北アメリカから移入されたのだそうです。
しかし、その高い環境適応力と繁殖力、成長が早く樹高が高くなると言う特徴ゆえに野生化したハリエンジュが森林に入り込み在来の樹木を駆逐していると言う現状があります。
これらの悪影響を危惧し、日本生態学会からは日本の侵略的外来種ワースト100に選定されていると言う負の側面もあります。
ハリエンジュの花を山菜として有効利用
今回はハリエンジュの花を山菜として利用する方法を紹介します。
ゴールデン・ウィーク前後の頃に房状の白い花を付けます。
この花を利用します。
開花前の蕾の状態、完全に開花した花の状態のどちらでも利用可能です。
今回は蕾と開花した花の二種類の調理を紹介します。
蕾と開花した花では採集の方法が異なります。
開花した花の採取は花が付いた房をしごくようにして花だけを取り集めます。
蕾の場合には房の根本から切り取って房全体を採取します。
このようにしてハリエンジュの花を採って集めます。
ハリエンジュの花で料理を作る
蕾の状態の房は付け根の硬い柄の部分は切り取ります。
後は房ごと衣を付けて天ぷらにします。
開花した花は柄の付いたザルに入れた状態で熱湯に浸す。
ごく短時間(十数秒)熱湯に浸します。
ザルに入れて茹でると時間が来たら直ぐに湯から出せるので便利です。
茹で過ぎると香りが失われてしまいます。
粗熱が取れたら水気を良く絞ります。
この時に熱を取るために流水に晒したり冷水に入れたりすると香りが失われてしまいますのでザルに入れた状態で素手で触れる程度まで冷めるのを待ってから絞ります。
後は器に入れて酢と和えれば出来上がりです。
酢と和えると花びらは淡いピンク色に変化します。
ハリエンジュの花の料理はその良い香りとほのかな豆の味が特徴です。
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