身近な場所で簡単に採れる美味しい山菜イタドリの茎で作る季節感あふれる料理
イタドリとは
イタドリは草丈1メートル前後にまで成長する比較的大型のタデ科の多年草です。
道端や河川敷、土手などで普通に見ることが出来るごく一般的な雑草あり、ほぼ日本全土に於いて自生しています。
春の芽吹きの時の新芽や茎は山菜として古くから日本各地で利用されて来ました。
そのような経緯からスカンポ、イタンポ、ドングイ、スッポン、など地方ごとに様々な別名が存在します。
若い茎は皮を剥いて生のままでも食べることは出来ますが、酸味が強く、またこの酸味はシュウ酸由来のものであり、食べ過ぎは良くありません。
イタドリを採る
山菜として利用するならなるべく太い茎を選んで採ります。
成長して間もない若い茎は太くてもナイフなどで簡単に切り取ることが出来ます。
成長してからかなりの日にちが経った茎は硬くなっていて例えナイフを使っても容易には切れません。
このような硬くなった茎は食用には向きません。
力を入れなくとも簡単に切れるような柔らかな茎を選んで採取します。
葉の部分は使いませんので茎だけを持ち帰ります。
採ったイタドリを調理する
イタドリの茎を持ち帰ったら温水で洗ってから皮を剥きます。
手が入れられる程度の温度の湯につけて茎を温めるながら軽く洗いましょう。
温水で洗うことで茎が温められます。
イタドリの皮は温めると簡単に剥くことが出来ます。
皮が剥けたら切り揃えてから適当な容器に入れます。
まず皮を剥いた茎を1列入れたら塩を振り掛けます。
そして、また1列入れて塩を振り掛ける、これを繰り返していきます。
全ての茎を入れ終えたら上に水を入れたビニル袋を置いて重しをします。
3時間ほどそのままにしておくと茎からかなりの量の水分が出てきます。
出てきた水分を捨てます。
水分を捨てたら更に塩を振り掛けてから重しをして24時間そのままにしておきます。
24時間後には若干の水分が出ているはずです。
この水分を手で絞って取り去ります。
このように塩で処理することによりイタドリの茎のシャキシャキした食感はそのままに、含まれるシュウ酸だけを取り除くことが出来ます。
但し、この状態のままでは物凄く塩辛いので食材として使う時は水に晒して塩抜きをしてから使います。
直ぐに使わないなら、更に塩を加えてからビニル袋に入れて密封すれば冷暗所で1年間は保存できます。
使う時は水に晒して塩抜きをしてから使います。
丸のまま水に入れて塩抜きしても良いのですが、予め使う料理の大きさに切ってから塩抜きする方が塩が早く抜けます。
時おり水を換えながら24時間ほど塩抜きします。
塩抜きが終わったら20秒ほど熱湯に浸けます。
熱湯に長く浸け過ぎるとシャキシャキした食感が損なわれてしまいます。
ザルに入れたまま熱湯に浸けると熱湯から出す時が楽になり都合が良いです。
粗熱が取れたらお好みのドレッシングを掛けて頂きます。
梅肉系やマヨネーズ系、味噌系などがお薦めです。
今回はイタドリの茎の素の味わいを楽しめる比較的シンプルな料理を紹介しましたが、この他にも塩抜きが終わった物を豚肉と炒めたりしても美味しく食べる事ができます。
イタドリの茎は下処理に若干の手間が掛かりますが、今回のように塩で下処理する事により、含まれるシュウ酸を取り除く事が出来ると共に保存性が良くなります。
今回のように塩で処理したイタドリの茎は冷蔵庫に入れなくとも常温の冷暗所で保存できます。
今の季節、イタドリは至る所に生えていますので、試しに少量でも作ってみたら宜しいかと思います。
季節感を味わえること請け合いです。
最後までご覧頂きありがとうどざいます!!
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