鮮やかで濃厚!栃木県の特産品、中山かぼちゃの「黄金きんつば」はかぼちゃ好きも納得の郷土の味
冬至には柚子湯に入り、かぼちゃを食べ、晩酌に銀杏をつまみ…と、そんな贅沢を静謐な温泉旅館にてのんびり養生しながら冬至を満喫したいなぁと思い描いたりなんかして。
とはいえ、冬至にいただくかぼちゃや柚子、銀杏、はたまた人参なんかはいずれもその土地それぞれの美味しいブランド品が旬になると店頭に登場し始めますね。
また、店頭ではなくとも飲食店や和洋菓子屋さんでも、メニューに取り入れられ、季節限定品としてレコメンドされることも。
冬至が過ぎても、秋から冬にかけて大人気の食材といえば、かぼちゃ。その中でも今回の和菓子は、栃木県の特産品である中山かぼちゃを使用したお菓子。太陽の光をギュッと閉じ込めたようなオレンジ色の果肉は、ほくほくとして甘味が強いため、そのまま蒸かして食べるのもお菓子の材料として使用するのもおすすめなのだとか。
今回は栃木県那須郡那須町にて創業約100年を誇る那須御用邸からご用命をうけるほど信頼の厚い和菓子屋「扇屋」さんの「黄金きんつば」をご紹介。
きんつばといえば、四角くて表面が白っぽい和菓子を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、きんつばの由来は日本刀の鍔からきているといいます。
江戸時代に京都で誕生した銀鍔が、江戸に流入し金鍔に…見栄っ張りな江戸っ子気質、でしょうか。
一般的なきんつばよりもひとまわり小柄ながらも、鮮明なかぼちゃのオレンジ色を全面的にアピールしているため、ついつい目が離せなくなってしまいます。
と申しますのも、こちらは蒸しきんつば。生地を焼き上げるのではなく蒸しあげているため、透明度の高い生地でかぼちゃ餡が包まれています。
どこか懐かしいような香りが漂うのは、お醤油が使用されているからでしょうか。野菜としての素朴なかぼちゃの風味がサッと舌を撫でた瞬間、濃厚でぽってりとしたかぼちゃ餡で口いっぱいに!卵黄も加えられているため、シンプルながらもリッチな味わいです。小柄だからといって、ひとくちで食べては勿体ないお菓子。
ある程度お日保ちもするので、見かけた際や旅行の際は、いくつかまとめて購入したり、手軽かつその土地ならではのお土産として重宝しそうですね。
<鳳鳴館扇屋>
公式サイト(外部リンク)
栃木県那須郡那須町高久甲5235-1
0287-78-7567
9時30分~18時
定休日 水曜