あの幻の怪獣「ヒバゴン」の”たまご”発見ってホント!?
はらぺこライターの旅人間です。今回は広島県庄原市から気になるネタを一つ。ところで「ヒバゴン」って知ってますか?
1970年に広島県庄原市(旧比婆郡)西城町の比婆山麓で、身長約1.6m、逆三角形の顔、ゴリラに似た体つきをした謎の類人猿が目撃された事件。
その出没地にちなんで「ヒバゴン」と名付けられた。その後も目撃は相次ぎ、全国的に報道され旧西城町役場には「類人猿係」を設置して対応するなど大騒ぎとなったという。
そんなヒバゴン騒動で話題となった西城町は中国自動車道の庄原ICから車で約20分ほど。私が訪問した日は、暗い灰色のどんより雲からはポツポツと雨が降り、山々には霧がかっていた。
こんな天気の日は”妖怪”とか出てきそう。そんなワケないか!と思いながらも、何かに出会いそうな予感がする。
庄原市西城町「まちの駅 ひばごんの郷」へ
国道沿いの”西城ふれあいセンター”に近くには「ヒバゴンの看板」がある。「ついに、あの町にやって来た…」と少し緊張が走る。
そして「まちの駅 ひばごんの郷」に到着した。
地元の方にお話を聞くと、最近では「ヒバゴン」という言葉を知らない若者も多くなったという。目撃情報は1970年~1974年の間に29件、それ以降は途絶えているそうだ。若者が知らないのも無理はない。
本当に存在したのか?単なる見間違えだったのか?全ては謎のままである。
ヒバゴンに関しては、老いたニホンザルが群れから脱落し人里に現れたのを見間違えたものだという説、猿ではなく熊という説、猿にしては体が大きすぎるので類人猿に違いないという説。見解は様々だ。
時は流れ、現在のキャラクター化されたヒバゴンは、怖さよりも愛嬌たっぷり。なんとなく「猿っぽい」と感じるのは私だけ?
さて、建物の中に入り、ウイル西城店の「おみやげコーナー」には、2001年に”西城ふるさと祭実行委員会”の手作りヒバゴンが置かれている。
そこにはヒバゴンの関する商品が少し売られている。その中で特に注目したいのは「ヒバゴンのたまご」だろう。
危険!「ヒバゴンのたまご」とは?
パッケージを見れば誰もが「郷土銘菓」だと言うのは分かる。もちろん、それを理解した上で「たまご?」には何だか笑ってしまう。
猿だ!熊だ!人間だ!類人猿だ!と憶測が飛び交って正体は謎のままのヒバゴン。謎とは言え「卵って産む?」と突っ込みたくなるからだ。
そんな「銘菓 ヒバゴンのたまご」をお土産に持ち帰った。
包装紙の中には「DANGER(キケン)」の文字…。
側面の注意書きもリアルで実に巧妙。そして、パッケージを開けて中身を見ると、そこには新聞っぽいニュース記事が入っていた。
そこには「あの幻の怪獣 ヒバゴンのたまご発見!」と見出しのスクープ、当時の騒動の様子などが時系列でリアルに書かれていたり、とっても興味深く、夢中になって読んでしまうほど面白い。
そして、記事を読んで行くと…新たに「地球外生物」の可能性まで示唆している。その中でアニメ『ドラゴンボール』の例が出ているが、そう言えば…ピッコロ大魔王のナメック星人はタマゴから誕生していた。
そう考えると、正体不明の謎の生き物。宇宙人ならタマゴの可能性も否定は出来ない。「ヒバゴンのタマゴ誕生説、ありえる…」なぁ~んて思ったり。そんな記事(ひばごん通信)と一緒にお菓子が入っている。演出はバッチリだ。
ちなみに、同品は地元の西城町で1933年の創業の老舗「菓子司処 大國堂」のお菓子。公式ホームページには、「伝統を守りながらも伝統に捕らわれる事なく、おいしさを追求」とある。なるほど納得できる。
この ”ヒバゴンのたまご” を1つ手に取り袋を開けて食べれば、それはタマゴを模した三重構造のお饅頭のようなお菓子。
こだわりも本格的で、タマゴの「殻」にあたる部分はココア風味、「白身」は練乳入りの白餡、そして「黄身」の部分は鳴門金時入りの黄味餡といった内容になっている。とっても美味しい。
見た目からは味が想像が出いない謎めいた点。その正体は甘いモノが大丈夫なら誰にでも喜ばれる味わい。ネーミング、発想、コンセプトもユニーク。インパクトは言うまでもない。これは仲の良い友人に渡したくなる一品だ。
庄原市西城町に行ったら、ぜひ見つけて欲しい。やっぱり、謎が残っている土地に行くと色々やはり興味深いですね。
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まちの駅 ひばごんの郷
住所:広島県庄原市西城町大佐 741-1
電話番号:0824-82-7100
営業時間:9:30~19:00
菓子司処「大國堂」の公式サイト(外部リンク)
まちの駅「伊邪那美が眠るひばごんの郷」(外部リンク)
地図(外部リンク)