加速する地球温暖化 インド52.9度、三重県で7/5に39.7度を記録、温暖化対策や自然現象説を紹介
産業革命以降、温室効果ガスの増加により地球温暖化が加速していると言われています。平均気温はこの10年で約1度増加しており、この水準で増加すると2100年までに最大6度増加する可能性が示唆されています。さらに、氷河の融解などの影響で海面は最大82cm上昇するかもしれないのです。
NASAによると、2023年6月~2024年5月は観測史上最も高い気温となったとのことです。インドの首都では、2024年5月29日に過去最高である52.9度を記録しました。さらに、日本でも7月5日(金)に三重県でこちらも観測史上最高となる、39.7度を記録したことでも話題となりました。日本でも7月中に各地で40度を超える可能性も十分考えられるのです。
それでは、地球温暖化に対して対策は可能なのでしょうか。
■地球温暖化対策として開発が進む「電動航空機」「リニア中央新幹線」
最近では地球温暖化対策として、二酸化炭素を低減する取り組みが活発に行われています。日本は2050年には、二酸化炭素排出量を2005年と比べて半減させる目標を掲げているのです。これは世界でも同じ流れとなっており、CO2の排出に大きな割合を占めている、輸送エネルギーの低減についても研究が進められています。
例えば、従来の航空機は化石燃料であるジェット燃料をエンジンで燃焼して推進力を得ています。二酸化炭素排出削減のため、ファンを大直化することによる燃費改善が行われてきましたが、それだけでは限界にきているのが現状です。そこで、電動モーターで駆動するファンによって推進力を得る、電動航空機の研究開発がJAXAで始まっています。
さらに、磁力を利用し車両を浮かせて移動する、リニア中央新幹線の開発も進められています。リニア中央新幹線は環境にやさしく、CO2排出量は航空機の三分の一に抑えることができるとも言われています、更に、最高時速600kmという新幹線の2倍を超える速さで移動することができ、東京と大阪間もわずか1時間しかかからないほどです。リニア中央新幹線は、東京~名古屋間を2027年までに、大阪~名古屋間を2045年までに開通する計画が進められています。
■地球温暖化は自然現象という説も?
しかし一方で、この現象は太古から続く自然な気温変化に過ぎず、地球温暖化は一部の権力者が利益を拡大するために誇張された説であるという説が囁かれています。
例えば、1946年から1975年の間に二酸化炭素は急増していましたが、平均気温は下降しているというデータがあります。注意点として、平均気温は複合的な要素で変動をするため、二酸化炭素のみで結論は出せません。
2009年には、イギリスの気候研究ユニットのシステムがハッキングされ、地球の温度上昇に関するデータが漏洩し、地球温暖化が人為的に利用された証拠ではないかとして議論された「クライメートゲート事件」も発生しました。一方で、Oxburgh卿の率いる科学評価パネルの調査報告書によると、不正は認められなかったと結論付けられています。
更に、欧米は温室効果ガスの排出削減のため電気自動車の普及を急速に進めていますが、実際には世界で大きなシェアを占めている日本車への対抗策とも言われています。しかし、温室効果ガスの削減は地球温暖化にとっても重要な課題である点は変わりません。
地球温暖化は自然現象なのか、人間の活動によるものなのか、要因を特定することは容易ではありません。しかし、実際に平均気温は増加しているため、取り返しのつかなくなる前に何か対策を打たなければなりませんね。
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