【速報】ニューシェパード 試験打ち上げを実施、高度100kmで5分間の無重力体験、宇宙旅行を実現
10月24日、ブルーオリジン社が開発しているニューシェパードの試験飛行が実施されました。本記事では、宇宙旅行を実現するニューシェパードと、ブルーオリジン社が描く将来構想をご紹介します。
■商業宇宙旅行を目指すニューシェパード
まず、ニューシェパードは、アメリカの宇宙企業ブルーオリジン社が開発中の垂直離着陸型の再使用型宇宙船です。質量は54トン、エンジンの推力は1000キロニュートンであり、高度100kmへの商業弾道飛行を目指しています。ちなみに、ブルーオリジン社はアマゾンの創業者であるジェフ氏の出資により設立された、アメリカで最も勢いのある宇宙企業の一つです。
■5分間の無重力体験ができる
ニューシェパードは2機のモジュールで構成されています。1機は乗客6人を乗せるクルーカプセル、もう1機はそれを打ち上げるロケットモジュールです。ニューシェパードは両モジュールを結合状態で打ち上げ、射場から垂直に上昇して約2.5分間のエンジン噴射を行い、約5分間無重力状態で飛行します。
その後、クルーカプセルを分離したロケットモジュールはエンジンの逆噴射により全自動で地上に着陸します。一方、クルーカプセルは分離されて軌道に投入されパラシュートで降下して軟着陸します。1回の飛行時間は10分から15分を予定しており、両方の機体は回収されて再使用されます。
ニューシェパードは内蔵された搭載コンピュータによる全自動制御を予定しており、パイロットは不要です、ちょっと不安な気もしますね。また、研究者たちには弾道飛行中の微小重力を利用した各種実験の機会を提供することが計画されているそうです。
そして、ジェフ氏の目的は商業宇宙旅行を実現させるするだけでなく、「何百万人もの人が宇宙に住む世界」を実現することなんだそうです。人が宇宙に住む時代とは、まるでガンダムに登場するスペースコロニーのような話ですね。もしかすると、私たちが生きているうちにも人々が宇宙に移住する「宇宙世紀」が始まり、モビルスーツに搭乗したニュータイプ同士の戦いも繰り広げられるかもしれませんね。
【関連記事】