中国ロケットが着地に失敗し尻もち?高度センサーが誤動作し、ロケットが地面へ叩きつけられ炎上する結果に
ロケットによる打ち上げの低コスト化に向け、世界で開発が進む再使用ロケット。本記事では、中国で開発された再使用ロケットの試験で起きた不具合について解説していきます。
■中国初の再使用ロケットを開発中
2024年9月22日、中国のロケット開発企業「ディープ・ブルー・エアロスペース」は再使用ロケット「Nebula-1」の試験を実施しました。Nebla-1は幅3.35メートルで、灯油を燃料とした革新的なロケットです。地球軌道上に2トンの貨物を届けることができます。中国ではまだ再使用ロケットが実用化されておらず、2016年に設立されたディープ・ブルー・エアロスペースはロケットのコスト削減を目指すため、再使用が可能である「Nebula-1」を開発しています。
■ロケットは尻もちをついて炎上する結果に
今回の打ち上げでは11個の項目をテストする予定でした。打ち上げられたNebla-1は、高度5kmまで上昇することに成功。これで10個のテストをクリアしたことになり、最後の検証項目である着陸へ挑戦しました。
しかし、地面へ慎重に接近している最中に着陸システムが故障するというトラブルに見舞われます。これにより、ロケットは適切な高度を計測することができず、上空でエンジンの噴射が停止してしまいます。落下したロケットは大きな速度で尻もちをついてしまい、そのあと横に倒れてしまいました。そして、その衝撃でロケットの上部が折れてしまい、火災が発生するという結果となりました。
同社は今後も再使用ロケットの開発に注力する方針であり、将来的には年間で20機以上のロケットを生産する目標を立てています。
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