[高校野球]センバツ直近10大会の勝利数。横綱はもちろん大阪桐蔭、では大関は?
選抜高校野球大会のチーム別勝利数順位は以下の通り。表はチーム名、都道府県、勝敗、勝率、優勝回数の順。
1 東 邦(愛 知) 58-26 .690 5
中京大中京(愛知)58-27 .682 4
3 県岐阜商(岐 阜)48-26 .649 3
PL学園(大 阪) 48-17 .738 3
5 龍谷大平安(京都)43-41 .512 1
6 広 陵(広 島) 42-23 .646 3
7 高松商(香 川) 37-26 .587 2
8 報徳学園(兵庫) 36-20 .643 2
9 大阪桐蔭(大阪) 33-9 .786 4
10 大体大浪商(大阪)32-17 .653 2
11 天 理(奈 良) 30-24 .556 1
12 東海大相模(神奈川) 28-8 .778 3
13 日大三(東京) 27-19 .587 1
智弁和歌山(和歌山) 27-13 .675 1
15 明徳義塾(高 知)25-19 .568 0
16 箕 島(和歌山) 24-6 .800 3
17 浦和学院(埼玉) 23-10 .697 1
横 浜(神奈川) 23-13 .639 3
高知商(高 知) 23-13 .639 1
早稲田実(東京) 23-20 .535 1
それにしても東邦は、春に強い。平成の最初と最後、1989年と2019年のセンバツを制するなど、春の優勝回数は最多の5回。準優勝も2回あり、出場31回で7回の決勝進出だから、5回出れば1回は準優勝以上、という確率だ。通算58勝26敗で、勝利数は中京大中京(愛知)と並んで最多タイ、勝率は・690になる。ただし夏は、準優勝こそ1回あるものの優勝はなく19勝17敗。春夏通算では、勝率もかなり下がる。また、「サクラの広陵」も春42勝23敗、夏34勝23敗。勝率は春がだいぶ上回り、センバツ3回の優勝に対し、夏は決勝に4回進みながら、ことごとく敗退だからやはり春に強いといえる。
勝率で驚くのは8割の箕島と・778の東海大相模だが、大阪桐蔭が箕島のアンタッチャブルな数字に迫る。中止になった20年を除き、13年から23年の直近10大会で23勝5敗、優勝3回でベスト4が2回とすさまじい。直前の12年にも優勝しているし……。
で、直近10大会の勝利数ランキングではもちろん独走の1位なのだが、では2位はどこだと思います? ヒントは、やはり上記のランキングにあるチーム。以下に、ベスト20を表で示す。表中、☆は優勝、★は準優勝。
こんな顔ぶれのトーナメントを見たい
1 大阪桐蔭 23勝5敗 ☆☆☆
2 浦和学院 11勝2敗 ☆
龍谷大平安 11勝4敗 ☆
4 智弁学園(奈良) 10勝4敗 ☆
敦賀気比(福井) 10勝5敗 ☆
6 東海大相模 8勝1敗 ☆
東 邦 8勝3敗 ☆
履正社(大阪) 8勝5敗 ★★
仙台育英(宮城) 8勝5敗
10明 豊(大分) 7勝2敗 ★
山梨学園 7勝4敗 ☆
報徳学園 7勝4敗 ★
13近 江(滋賀) 6勝3敗 ★
智弁和歌山 6勝4敗 ★
秀岳館(熊本) 6勝2敗
高 知 6勝4敗
17高松商 5勝3敗 ★
明石商(兵庫) 5勝2敗
星 稜(石川) 5勝3敗
広 陵 5勝3敗
聖光学院(福島) 5勝4敗
健大高崎(群馬) 5勝4敗1分け
市和歌山 5勝4敗
まずまず納得のいく顔ぶれだろうが、やはり優勝した学校が上位に入る。ことに山梨学院は、センバツ史上初めて6勝しての頂点だったし。ただ、準優勝校でランクインしているのは7校のみ。残るは東海大四(現東海大札幌・北海道)、習志野(千葉)、済美(愛媛)の3校だが、いずれもその年1回のみの出場のため、4勝1敗にとどまっていた。
意外といっては失礼だが、盛岡大付(岩手)、木更津総合(千葉)、静岡、県岐阜商、福岡大大濠、沖縄尚学あたりも4勝しており、このクラスが相撲の番付でいえば幕内にあたるだろう。
そして結論。直近10大会のセンバツ番付では、一人横綱が大阪桐蔭、浦和学院と龍谷大平安が大関、智弁学園と敦賀気比が関脇といったところか。