男子テニスツアー最終戦ATPファイナルズが開幕!ジョコビッチは快勝スタート。フェデラーは初戦を落とす
男子ワールドプロテニスツアー最終戦であるNitto ATPファイナルズ(11月10日~17日、ロンドン・O2アリーナ)が開幕した。
大会初日、ビヨン・ボルググループのラウンドロビン(総当たり戦)の初戦で、まず第2シードのノバク・ジョコビッチ(2位、セルビア)が、第8シードのマテオ・ベレッティーニ(8位、イタリア)を、6-2、6-1、わずか1時間4分で快勝して1勝目を挙げた。
「彼(ジョコビッチ)が信じられないようなリターンをした」と振り返ったベレッティーニは、自分のセカンドサーブでのポイント獲得率がわずか29%だった。さらに、どんなボールでも打ち返してくるジョコビッチのコートカバーリングに、ベレッティーニはお手上げ状態だった。
「彼(ベレッティーニ)のサーブが良くて、そしてファーストサーブがいかに強いかを知っていたので、いいリターンができてとても嬉しい」
このように語ったジョコビッチが、ナダルを抜き返して年間ナンバーワンになるには、最低条件として、ラウンドロビンを突破し、さらに準決勝に勝って決勝に進出しなければならない。あとはジョコビッチ自身の勝ち星と、ナダルの勝ち星の兼ね合いによって、年間ナンバーワンがどちらかに決まる。
一方、ビヨン・ボルググループのもう一つの試合では、第3シードのロジャー・フェデラー(3位、スイス)が、第5シードのドミニク・ティーム(5位、オーストリア)に5-7、5-7で敗れる波乱となった。
38歳で大会史上最多となるツアー最終戦17回目出場のフェデラーは、第1セット第1ゲームをいきなりブレークされて厳しいスタートとなった。
「たぶん僕のゲームは、十分良くはなかった。スタートでしくじったね」(フェデラー)
試合が進んでも、ティームの強力なトップスピンのかかったグランドストロークにおされてミスを強いられることが多かったフェデラーは、ブレークポイントを活かしてブレークできたのは、第1セットの第4ゲームだけだった。
「ドミニクは、遂行しなければいけないところで良いプレーをして、自分自身を救ったと思う」(フェデラー)
ラウンドロビン第2戦では、初戦の勝者同士と敗者同士が対戦するため、ジョコビッチとティーム、フェデラーとベレッティーニが対戦することになった。
「回復に努めなければならないし、今日(初戦)より良いプレーをしなければならない。そして、第2戦で勝てたらいいね」
こう語るフェデラーは、準決勝進出への望みを残すために次の試合は絶対負けられない。
ビヨン・ボルググループの第2戦は11月12日に行われる。