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「女子プロゴルフ黄金世代の韓国版」もスゴい!KLPGA今季初メジャー大会が開幕

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
パク・ヒョンギョン(写真提供=KLPGA)

韓国では今日からKLPGA(韓国プロゴルフ協会)ツアーの2021年シーズン3大会目であり、今季初のメジャー大会となる『CreaS F&C 第43回KLPGAチャンピオンシップ』が行われる。

あのアン・シネも制したメジャー大会

『KLPGAチャンピオンシップ』はKLPGAが発足した1978年から行われてきた大会で、過去には全美貞(2002年)、申ジエ(2008年)、ペ・ソンウ(2016年)など日本ツアーを主戦場とする選手たちも優勝したビッグタイトルである。

2015年大会では今や韓国はもちろん、日本でも“セクシークイーン”の名で知られるアン・シネも優勝。今やアン・シネはインスタグラムにアップするその日常が記事化される人気者だが、話題先行型だった彼女が名実ともにトッププロと評価されるキッカケとなったのが、このKLPGAチャンピンシップの優勝だった。

最近ではチェ・ヘジン(21歳)、パク・ヒョンギョン(21歳)といった若手が、このタイトルを獲得して一躍、スターダムに躍り出たが、特に昨年のKLPGAチャンピオンシップは世界的にも注目された大会だった。

というのも昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響で全世界のスポーツが“ストップ状態”に陥ったなかでKLPGAツアーが世界に先駆けて大会を開催。それがKLPGAチャンピオンシップだった。

パク・ソンヒョン、キム・セヨン、イ・ジョンウン6らアメリカを主戦場としていたトッププロやイ・ボミ、アン・ソンジュら日本で活躍していたスター選手がこぞって出場したこともあって、その模様は世界44カ国で中継され、歴代最多の取材陣が試合会場に集まった。

将来の日本進出も狙う“韓国ミレニアム世代”

そんな中で優勝したのが、2000年1月生まれのパク・ヒョンギョンだった。

韓国では昨年、日本女子ゴルフの“黄金世代”よりもさらに若いチョ・アヨン、イ・スンヨン、イム・フィジョンら2000年生まれの選手たちを“ミレニアム世代”と呼んでいるが、パク・ヒョンギョンも“ミレニアム世代”に数えられる一人だ。

その愛らしいルックスから人気上昇中。「25歳ぐらいのときにJLPGA(日本女子ツアー)に挑戦してみたい」とのコメントもあり、日本の女子ブロゴルファーたちも彼女のインスタグラムをフォローし、絶賛コメントで反応しているほどだ。

(参考記事: 吉田優利も「カワイイ」と絶賛!“美女ゴルファー”パク・ヒョンギョンの私服ショット【PHOTO】)

そんなパク・ヒョンギョンにとって、今大会はディフェンディングチャンピオンとして臨むことはもちろん、ホステスプロとしての期待も集まる。大会スポンサーの『CreaS F&C』は彼女のアパレルスポンサーでもあるのだ。

「プロデビュー後初のタイトル防衛戦であり、アパレルスポンサーのCreaS F&Cが主催する大会なだけに、より大きな意味があると思う」とはパク・ヒョンギョンのコメント。「今回のコースで優勝は経験しておらず、風も強く吹くので心配だが、楽しみな気持ちも大きい」と、大会を前に心境を語っている。

大会会場となるのは全羅南道(チョンラナンド)のサウスリンクスCC霊岩(ヨンアム)。ちなみに昨年にこのゴルフコースで行われた『2020 HUEN CARE女子オープン』でプロ初優勝を収めたのが今季のKLPGツアー開幕戦『ロッテ・レンタカー女子オープン』を制したイ・ソミ(22歳)だ。

イ・ソミは「初優勝した当時の記憶を活かしてコースマネジメントができれば、良い結果を残せると思う。自信を持って後悔のない試合をしたいと」と意気込むが、先週の『ネクセン・セントナインマスターズ2021』で優勝したパク・ミンジ(22)も意欲的だ。

「強風が予想されるが、今シーズンは開幕戦から強風が吹いているだけに、もうある程度は適応できると思う。今大会はリンクスコースなので、先週よりも風が強く吹くと思われるが、一方向だけに吹くなら計算は楽だと思う」とし、「今のコンディションは良い。落ち着いて競技に臨むことができれば、良い成績が出せると確信している」と自信を示しているという。

そして20019年大会の優勝者チェ・ヘジンだ。2017年に高校生アマながらKLPGAツアーで2勝、全米女子オープンでは準優勝し、プロ転向1年目だった2018年は2勝を挙げて新人王と大賞(年間MVP)にも輝いた“恐るべき10代”が、プレーオフを制して初のメジャータイトルを獲得したがこのKLPGAチャンピオンシップだった。当時はまだ19歳だったが、21歳で挑む今大会ではどんな成績を残すだろうか。

いずれにしても今季のKLPGAツアーはまだ2戦を終えただけだが、いずれも優勝者が20代前半の“韓国版・黄金世代”たち。

韓国では2019年頃から始まった“ミレニアム世代”の台頭が始まったが、KLPGAチャンピオンシップのトロフィーも“ミレニアム世代”やその年代付近の選手たちの手に渡ることになるのだろうか。日本でもゴルフ配信サイト『スカイAゴルフLIVE』で配信が予定されているそうなので、注目だ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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