【京都市西京区】お盆だからこそ住職のおもろい説法を聞いてみたい 絶品チーズケーキの店も開いてるよ!
いよいよ2024年8月13日~16日までお盆休みといったところでしょうか。ただ、暦の上では平日で、京都府内の各鉄道も土・日ダイヤになっているようですので要注意です。京都市交通局、京阪電鉄、京福電鉄(嵐電)、阪急電鉄、近畿日本鉄道、JR西日本とそれぞれ事前に確かめてくださいね!
さて、京都は学生さんなども多いので、地方に帰る人たちも大勢いますが、元々都ですので、地方から帰省される方も多いようです。またお盆休みに京都旅行をされる方も多い。お盆はどこに行くと迷っているようでしたら、ぜひ阪急上桂駅から徒歩10分の松尾谷へお越しください。
元々奈良の東大寺と同じ華厳宗から150年前に臨済宗の禅寺になった鈴虫寺では、お盆期間中も住職や副住職による「鈴虫説法」を聞くことができます。80年前に8代目住職が「儚く鳴いている鈴虫の音色を聞いて悟りを開き、1年中鈴虫の鳴く環境を作りたい」と28年かけて研究を重ねた結果に鈴虫寺となりました。
鈴虫寺では、寺院本来のあり方を常々大切にするからこそ、「説法」の時間を設けているといいます。お茶とお菓子が出されるのも、禅宗の教え「茶礼」に基づいた考えなのだそう。そしてこの説法がユニークでめちゃ面白い! 「普段からぶすっとしていることは縁をきってまわっているんやで、いつもにこやかに笑顔で過ごしていると幸せが訪れる……」と40分近い説法が終始楽しすぎてあっというまです。
8月の言葉は、我利我利亡者(ガリガリモウジャ)。「亡者と言っても死んで冥土をさまよっている幽霊みたいなものではなく、自分の利益だけを求めることに執着している生きた人間の事」なんだそう。「権力や暴力や策略で自分の欲を満たしたり、自分の我を通す者が智者や強者じゃなくて、我を捨ててしまえる者が本当の智者であり強者なんだよ」と語りかけてくださいます。
さて、土産物としてお薦めなのが、「京都大原野フロマージュウ」です。京都縦貫自動車道大原野インターから、高速を降りて直ぐにあります。お盆期間も営業しているとの事です。看板商品チーズスフレケーキの「フロマージュウ」が絶品。たっぷりかかったあんずジャムの中から出てくるパイナップルを絡めて食べる生地はまるで淡雪のようにシュワっととろける初めての食感ですが、後から濃厚なチーズのうま味が口の中に広がります。
33年前にフランス料理のシェフだった片岡広司さんが妻のひろ子さんと向日町で創業した同店ですが、その時に開発した製法を頑なに守り続けています。オランダから直送の上質のゴーダチーズを贅沢に使用し、小麦、生クリーム、牛乳、卵、洋酒などベースの素材は至ってシンプル、余分なものを一切使わず、石窯でじっくり焼き上げるのだそう。
みなさん、寺院に行ったらただの観光客にならずに仏様に手を合わして参拝してくださいね!
京都大原野「フロマージュウ」(外部リンク)京都市西京区大原野北春日町827−19 075-331-6626
妙徳山華厳寺「鈴虫寺」(外部リンク)京都市西京区松室地家町31 075-381-3830