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福岡・天神に新登場〈今話題の豚と節のラーメンとは?〉豚清湯スープと平打ち自家製麺が秀逸な極上醤油そば

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡県春日市は、福岡県の中心地「福岡市」のベットタウンの一つとしても機能している衛星都市。今から13年前の2011年に、春日市須玖南に「ラーメン かなで食堂」は、うま味調味料不使用の「豚骨ラーメン」を提供する当時としてはめずらしいお店として創業。そこを皮切りに「かなでグループ」の2号店として、2015年には福岡市博多区東比恵に「中華そば かなで 〜鶏だし編〜」を開業。ミシュランガイド2019の特別版にも掲載された「鶏出汁の中華そば」をメインとした、知る人ぞ知る福岡を代表する一躍人気店へ。そして、2022年には福岡市東区多の津に3号店となる「中華そば かなで ~煮干編~」を開業し、豚骨、鶏出汁、煮干しという、カテゴリーの違うグループ店を順調に拡大展開してきた。(どちらのお店も期間限定や季節限定も含め、醤油ラーメンだけでなく、塩ラーメンや味噌ラーメン、担々麺やつけ麺、冷やしラーメンといった、多種多様なハイレベルなラーメンも提供しているので、近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください)

さらに、それらの店舗に続く4店舗目の新店として、福岡市の繁華街「天神」エリアに2024年7月29日に〈中華そば かなで ~豚と節~〉がグランドオープンした。立地は、いわゆる「北天神」で、近くには「福岡県立美術館」などの公共の施設や大きな公園もあり、街と自然が共存するエリア。店舗の窓辺からは博多湾に流れ込む「那珂川」の下流域の美しい景色が望める一角。元々は「うどん店」が代々展開していた場所で、麺料理好きにはお馴染みの場所だ。

豚と節を核とした清湯スープ

この日、訪れたのはグランドオープンしてから、4日目の14時少し前。連日の猛暑と忙しい日々の中、移動時間も勿体無い状況下でも、頭の片隅に〈中華そば かなで ~豚と節~〉の新規開店がグルグルと回る始末。これでは何も手につかないので店先まで行き、行列が無ければ入ろうと決め、その時間に訪れた。

運良く並びはなく、ちょうどピークを過ぎた時間帯だったようで、先客・後客ともに3名ほど。ゆっくり外観や店内から見渡せる風景写真も撮ることもできた。入口券売機での選択は「醤油そば味玉入り」を発券。

店内は、4人掛けのテーブル席が2つとリバーサイドが望めるカウンター席という店内構成。空いているカウンターの中央あたりに座って待つこと少々。配膳された「醤油そば味玉入り」は、見た目から好みの迫力も兼ね備えた一杯。

店名にも冠する「〜豚と節〜」から想像すると、どうしても豚骨系の白濁スープに節系の和出汁を加えた今現在一部で流行っている豚骨&和出汁のスープかと思っていたら然にあらず。澄んだ豚の清湯スープに〈中華そば かなで〉が得意とする醤油だれを合わせた「醤油そば」。実際に見れば納得の、その名にピッタリなひと品に仕上がっていた。

かなでのこだわりを随所に表現した一杯

じっくりと丁寧にコトコトと炊き上げられた豚の清湯スープの旨みはもちろん、その品の良さが秀逸。スッキリとした印象ながら、そこに最適な脂感と魚介系の香りや旨みが加わることで、膨よかな味わいが醸成され今までにない美味しさを体感。

麺は「かなで」と言えばの自家製麺。ただ、今回は今までとは違って「平打ちストレートの中麺」で、モチモチとした食感の良さと喉越しにこだわり抜いた秀逸なひと品。この麺に出会えただけでも十分な手応えを感じた。

メンマもシャキシャキとした食感が心地よく、それとは対照的に、分厚く肉々しい印象ながらホロホロと柔らかいチャーシューは「かなで」らしさの象徴。

麺の量も多く、肉厚なチャーシューも3枚と、どちらも食べ応えのあるタイプで満足度の高い一杯に仕上げられていた。さらに「かなで」と言えば、うま味調味料不使用にこだわったスープも健在。もちろんサラリと完飲し、ごちそうさまでした。

中華そば かなで 〜豚と節〜

住所  :福岡県福岡市中央区天神4-10-2[地図
営業時間:10時00分~15時30分
    :17時00分〜19時30分
定休日 :土曜日
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり
要確認 :中華そば かなで 〜豚と節〜(※インスタグラム)

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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