要注意外来生物に指定されているセイタカアワダチソウは美味しい野草として食べる事が出来ます
セイタカアワダチソウとは
セイタカアワダチソウは北アメリカ原産のキク科の多年草で日本へは明治時代に園芸用として持ち込まれたのだそうです。
秋に咲く黄色い花は群生して目立つこともあり綺麗で壮観な眺めを作り出します。
群生する花を養蜂家が蜂蜜を集める為に利用したり、花や若芽をハーブや野草として利用できます。
その反面、根から植物の成長を抑制する化学物質を出し周囲の他の植物を駆逐する性質があり在来の植物への影響が懸念されています。
日向、日陰、乾燥、湿潤など様々な環境でも生育できる高い環境適応力があります。
このような強健な性質から在来種の植物を駆逐する外来種として外来生物法により要注意外来生物に指定されているほか、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれていると言う負の側面もあります。
野草として食用に利用する
春に出る芽出しの頃の新芽は食材として利用できます。
初夏のかなり成長した株でも成長点辺りの芽の部分だけなら同じように食用にできます。
芽吹きの頃のセイタカアワダチソウの新芽を見つけるのは簡単です。
昨年に成長して冬に立ち枯れた茎を探します。
立ち枯れた茎の根本には必ず新芽が芽吹きます。
新芽の中心部分の柔らかそうな部分を選んで採取します。
やや成長した株の場合でも先端部分の芽を同じように採取します。
セイタカアワダチソウの新芽を調理する
採取した生のものをそのまま天ぷらにして食すのが最も簡単で美味しい利用方法です。
茎の部分で硬そうなところは切り落とします。
茎を切り落とす時は葉がバラバラにならないように切ります。
上の写真のような状態にすれば天ぷらネタとしての下処理は完了です。
後は衣を付けてやや高温の油で短時間でカラッと揚げれば出来上がりです。
山菜や野草の天ぷら作り全般に言える事ですが、美味しく作るコツは
- 高温の温度の油で揚げる
- 短時間で揚げる
- 油に入れたら揚げ終えるまであまりいじらない
これが大切です。
特に3番のあまりいじらないは重要です。
ネタを油に入れるとどうしても裏返したりかき混ぜたりしたくなりますよね。
でも野草や山菜の天ぷら作りでは油に入れたらそのまま何もせずにジッと待ちます。
こうすると衣がカラッとなりサクサクの天ぷらが作れます。
セイタカアワダチソウの天ぷらは野草の天ぷららしいクセがあります。
このクセこそが通好みの味わいなのです。
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