2017年のJリーグが半分終わったので入場者数を集計してみた
明治安田生命Jリーグの2017年シーズンのリーグ戦日程が半分終了した。折り返し地点ということで、リーグ戦に限定した観客動員数をひとつの指標として、Jリーグの今季前半戦を振り返ってみたい。
J1リーグの平均観客数は前年比4.1%増
まずはJ1リーグの入場者数を見てみる。
J1全体で前年比で観客動員数平均が4.1%増加した。昇格組(札幌、清水、C大阪)の増加が目立つが、特にC大阪の対前年比172%が頭抜けている。最大の減少となった広島においても、12.5%減に留めている。
今季からJ1リーグは1ステージ制に戻ったわけだが、16節、17節付近での1stステージ優勝争いの山場がなくなったのにも関わらず、前年比増となったのは大きな成果といえる。
J2は2.6%減、J3は13.0%の大幅ダウン
次にJ2リーグを見てみよう。
J2全体では入場者数平均が2016年と比べて2.6%下落した。J1からの降格組(湘南、名古屋、福岡)が動員を大きく減らすのは毎年のことだが、J3からの昇格組である大分が3.2%の微増に留まった。
昨年も今年もJ2にいる18クラブの内訳は増加9クラブ、減少9クラブとなっているため、降格組の減少がそのまま全体の平均に影響を及ぼしたと分析する。
続いてJ3リーグ。
今季のJ3は17チームで構成されており(前年は16チーム)、リーグ戦の折り返しまで2節足りない状態だが、J1とJ2に合わせてこのタイミングで集計する。
北九州は降格組にも関わらず、スタジアムの新設効果が顕著に表れて、動員数はほぼ倍増となった。
しかし、それ以外では盛岡、鹿児島、琉球のみが増加で、残る全クラブ(今季初加入の沼津を除く12クラブ)が前年比減となり、全体で13%減という結果になった。後半戦の奮起が望まれる。
J1、J2、J3全体での平均観客数は0.5%の増加
最後に57チーム全体の表を作成した(平均観客数の順で並び替えてみた)。
まずは1位から29位まで。
続いて30位から57位まで。
J1、J2、J3全体の観客動員数平均は前年比で0.5%の微増となった。特に1ステージ制に戻して山場が減ったJ1リーグの動員が前年より伸びている点については、高く評価したい。
とはいえ、2017年シーズンはまだ前半戦が終わったばかり。ダ・ゾーンとの大型契約で得た潤沢な資金(10年間で2,100億円)を今後どのようにリーグ活性化に繋げていくか、Jリーグの手腕に期待したい。