【京都市上京区】紫式部にもゆかりの北野天満宮が池坊京都の精鋭による花展150点で艶やかに彩られます!
華道家元池坊京都支部の主催で、2024年1月27日(土)・28日(日)の2日間、京都市上京区の北野天満宮にて「華道家元池坊京都支部・青年部花展」が開催されます。
今年は「花・むすぶ」をテーマに、北野天満宮の全面的な協力のもと、西回廊・紅梅殿・神楽殿・絵馬所・茶室明月舎・茶室梅交軒・楼門が、池坊京都支部に所属する華道家のいけばな約150点で艶やかに彩られます。展示会当日は楼門より隊列が組まれ、本殿まで参進の儀を執り行った後、本殿にて青年部による献華式が行われます。展示会への入場は無料です。
北野天満宮は、平安期に菅原道真を祀って以来、「北野の天神さん」として親しまれ、学問の神様として人々の崇敬を受けてきました。全国約12000社の天満天神の総本社です。春になると境内には道真がこよなく愛した色とりどりの梅の花が咲き誇ります。
実は、現在放映中のNHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公紫式部とも縁があります。ドラマの中でも描かれている円融天皇と吉田羊さん演じる藤原詮子の間に生まれた御子が後の一条天皇になります。藤原道長が娘の彰子を中宮として嫁がせたのがこの一条天皇でした。
道長の斡旋でその中宮彰子に仕えたのが紫式部でした。一條天皇は紫式部の学識を「六国史を非常にしっかり読み込んでいる」と高く評価したといわれます。しかし、源氏物語の中で式部は、「日本紀(六国史)などは私の勉強した一部に過ぎない、世の中の道理は物語が伝えている」と反論しています。
その一條天皇が篤い信仰を寄せたのが北野天満宮でした。右大臣で亡くなった道真に左大臣の位を賜与し、さらに正一位太政大臣の位を贈りました。そしてさらに北野天満宮大神の神号を送って、北野祭りを朝廷が行う官祭にしたのでした。
平安期の艶やかな宮廷文化とのゆかりも深い北野天満宮を池坊の若い精鋭たちがどう彩るのか楽しみですね。ぜひお立ち寄りください!
「一般財団法人池坊華道会 華道振興課」(外部リンク)京都市中京区堂之前町248 075-231-4922