48歳。宗教に勧誘されるのは嫌。話し合って別れました。悲しい思い出です~おみおじリポート(116)~
たくさんお見合い申し込みが来たのに誰とも交際に至らなかった人たちの残念な共通点
※2022年8月23日追記。長谷川さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。今、最後のお見合いを調整中です。彼の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
受けオネットと攻めオネットに分けて活動してもらう新生オネットを始めてから2年が経とうとしています。今のところオネット内での結婚は5組(彼らの後日談はこちら)、それに続きそうな真剣交際中のカップルは3組います。
結婚に至った人たちは、モテモテでお見合い申し込みが殺到したわけではありません。もちろん、ちゃんと働いていて清潔感があることは大前提です。でも、彼らが持っていたのはむしろニッチな魅力。ややマニアックな個性がピンポイントに誰かの心に刺さり、お見合いからの真剣交際、さらに結婚へと進展しました。
逆に、たくさんお見合い申し込みが来たのに結局誰とも交際や結婚に至らなかった人(特に男性)も少なくありません。その人たちの共通点は「決められないこと」です。変化する勇気や柔軟性に欠けていたり、無駄なこだわりが強すぎたり。お見合いしても「いい人なんだけど、ここだけが気になる」となり、そこに焦点を当ててしまって全体を見ることができず、仕事の忙しさなどを言い訳にしていつまでも足踏みしています。
次に実家を出るときは結婚だなと思っていたのですが、独身のまま今に至ります
愛知県在住の長谷川和樹さん(仮名、48歳)は、今まではそういう男性の一人だったのだと思います。以前は結婚相談所の紹介で会った女性と婚約直前までいったそうですが、どうしても気になる点で折り合えなかったとのこと。
「相手が有名な新興宗教の信者であることがネックになりました。信仰は否定しません。でも、その宗教は家族を勧誘することが必須なので、巻き込まれることは目に見えていました。私はそれがどうしても苦手なので話し合って別れることに。悲しく残念な思い出です」
うーん、それは仕方ない理由ですね。結婚した後で家庭内トラブルになるよりは良かったかもしれません。でも、長谷川さんの場合は対人関係についてはやや自信がなく、パートナーシップを結び切れないところがあるようです。
客観的に見れば長谷川さんには何の問題もないどころか、自信を持ってもいい条件が揃っています。愛知県内の私立大学を卒業し、転職を経て県民ならば誰もが知っている大手自動車部品メーカーに転職。現在に至るまで真面目に働いています。
「前職では貯金がほとんど貯まらなかったので、転職したときに実家に戻らせてもらいました。『次に出るときは結婚だな』と思っていたのですが、独身のまま今に至ります(笑)。70代の両親との仲は『普通』です。早く結婚を決めて実家を離れたいと思っています」
僕も愛知県民なのでちょっと苦言を呈させてもらいますが、この県の人たちは自家用車には積極的にお金を使う一方で経済観念が発達し過ぎているのです。親子が依存し合いながら身内の外にはお金を流出させないぞ、という意識が強く、社会人になっても親離れ子離れができません。結果として、資産はあっても自立心に欠けて見えてしまい、働くために一人で他県や外国からやってきたパワフルな人たちに異性を奪われるケースが散見されます。もったいない……。
つい愚痴になってしまいました。長谷川さんのために補足しておくと、彼は新卒でブラック体質の企業に就職してしまい、全国各地を一人で転々とさせられた経験があります。そのときの辛さが身に染みていて、今までは「守り」を固めていたのかもしれません。
開発設計者たちの調整をするのが仕事。「言葉を絶対に荒げない人」だと言われています
清潔感もあって朗らかな長谷川さん。勤務先では開発部門に所属し、数多くの開発設計者たちのサポートと管理をするのが仕事です。
「毎日、設計上のいろんな問題が起きます。それを調整して、統一ルールを作って展開するのが私の業務です。職場での評判は『言葉を絶対に荒げない人』。無茶を言われて腹を立てることもあるのですが、それが表には見えにくいのでしょう。『癒されないけれど和む』なんて言われたこともあります(笑)」
常ににこやかな長谷川さん。良い意味で「くみしやすい」雰囲気を醸し出しているのでしょう。子どもたちにも人気があるようです。
「きょうだいは妹が2人いて、それぞれ結婚して子どもがいます。私にとっては甥っ子姪っ子ですね。よく遊びに来るので、ブロック遊びやキャッチボールに付き合わされています」
長谷川さんの趣味は食べ歩きとドライブ。マニュアル車を運転してどこまでも行きたいようです。こういう人には運転を一任しましょう。
男性も年齢を重ねると子どもを作りにくくなることも知っておきましょう
タバコは吸わず、持病や借金もない長谷川さん。心身ともに健全なので、今すぐにでも結婚生活に突入できそうです。でも、1点だけ確認させてください。相手の女性に求める条件です。特に年齢が気になります。
「お酒はほとんど飲めない私ですが、食べることは旅の目的にするぐらい好きなので、食べ物の好き嫌いが少ない人との生活を望みます。子どもが欲しいなとは漠然と思い続けて来ました。でも、年齢が年齢なので私が原因で子どもができないこともあるでしょう。可能性は残したいので40代前半までの女性とのお見合いを希望はしますが、年齢を絶対条件にはしません」
ここまで黙って長谷川さんの話を聞いていたマチコ先生。経済面も健康面も整っていて話しやすい空気感の長谷川さんには特に言うことがないのでしょう。ただし、最後に念を押したいようです。
「年齢を条件にはしないと言いつつも、いざお見合いになると譲らない人が多いんです。30代の女性とマッチングするのは長谷川さんの年齢的に難しいと思ってください。そして、男性も年齢を重ねると子どもを作りにくくなることも知っておきましょう」
神妙な面持ちでうなずいてくれる長谷川さん。もちろん、素敵な女性と一緒になって仲良くし、結果として子どもができたら最高ですよね。半年間、集中して婚活を頑張りましょう!
※文中の受けオネット会員は仮名です。長谷川さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。