「大勝軒」といえば、日本を代表するラーメン店の一門でしょう。東池袋ではじまった系譜は「のれんわけ（弟子）」という形で様々なお店へと引き継がれていき、全国へと広がりました。

ところが永福町にも同じく「大勝軒（永福町大勝軒）」というお店があり、こちらもまた、その系譜が様々なお店に引き継がれているのです。ラーメンそのものもけっこう似ているのですが、偶然同じ名前になっただけで、両者に関係はないとのこと。ややこしいですよね。そんな複雑な事情を含みつつ「大勝軒」という名前は日本でもっとも有名なラーメン店の屋号として認識されてきました（よね？）。

そんな2つの大勝軒のうち後者にあたる「永福町大勝軒」の系列が大宮にあります。大宮の旧区役所跡地の真正面にある「大宮大勝軒」です。実は大和田の地で「中華そば 螢（ほたる）」や「欧風カレー gii」と同じく海元さんが運営するお店なので、そのクオリティは約束されているようなもの。というか、海元さん凄すぎでは。

実はちょっと前までは「大勝軒 まるいち」という東池袋大勝軒系譜のお店も至近にあり、なんと大宮の東口だけで両方の大勝軒が楽しめてしまうという、レアな状態になっていました。残念ながら「まるいち」のほうは閉店してしまいましたが、また復活して食べ比べができる状態にもどってくれないかな･･･と個人的に思ってみたり。

話は戻って、今回注文したのは「ワンタン麺（小）」。永福町大勝軒といえば麺の量が多いことで有名ですが、それはここ大宮でも例に漏れず。個人的にはこの（小）サイズがおいしいままで食べ終えられるベストなサイズだと思っています（というのも、小で十分に他店の普通サイズだから）。

脂の膜におおわれた中華そばは、終盤まで熱々。煮干しの効いたクラシカルな味わいは、ついついスープを飲みすぎてしまうこと間違いなし。ワンタンも懐かしさに溢れる味で「そうそう、こういうのが食べたかったんだよな」と感じてしまうのは、僕も歳を取ったからでしょうか。

次はおすすめという「生卵」のトッピングを加えてみようかな？

なお大勝軒さん系統の話はけっこう複雑なこともあるようなので、もし僕の認識が誤っていたり、表記に間違いがあったりしましたら、ご指摘ください。

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