【さいたま市】こういうのが良かった!昭和の純喫茶が令和スタイルで住宅街に誕生!
「こういうのが良かったんだよね」
カフェではなく、喫茶店。同じようなものを指すこの2つの言葉ですが、人々のイメージ、特に昭和時代を生き抜いたような人間には、全く異なる店舗スタイルを指しているように思えてしまいます。
個人的に昭和の時代の喫茶店といえば、ちょっと重たいドアを開けると「カランカラン」という音が鳴り、店内は少し薄暗く、コーヒーとタバコの混ざった香りの中に、とてもおいしそうなナポリタンやピザトーストが運ばれていく…。周りには時間つぶしを楽しむ人がいっぱいいて…という感じで、コーヒーよりも空間としての印象が強いスペースでした。誰もが気軽に立ち寄れて、ある種の集会場のような立ち位置。それが喫茶店だったように思います。
ところが現代でこういった喫茶店を探そうとすると、めちゃくちゃ老舗だったり、一言では語り尽くせないようなこだわりがあったりと、気軽さよりは本格派を標榜するスタイルが多くなりました。
そのような中、7月に大宮駅西口地区にオープンしたこちら「珈琲すばる」さんは、昭和の時代を感じさせるような気軽さが特徴です。
禁煙だし店内は明るいしコーヒーはシングルオリジンがあるし、なんなら店主奥さん謹製の自家製ケーキも食べられるけど、店主が「いくらでも長居してほしい」「昔のままの価格とはいかないけど、かなり努力している」「あの頃の喫茶店を目指している」と語るように、どこか昭和の雰囲気を感じる、あの頃の喫茶店があるのですよね。
その店主はレストラン勤務の経験があるそうで、喫茶店の定番「ナポリタン」は本格派。この近辺だったら一番好きな味です。こういうのが食べたかったんだよね。
令和に現れた、昭和を目指す喫茶店。なんだかホッとする喫茶店。ほどほどにひっそりと、でも末永くこの住宅街で営業していてほしいと思いました。
珈琲すばる
埼玉県さいたま市大宮区上小町875
定休日:木曜日
10:30〜19:00(日祝は17:00まで)