第3世代iPhone SE 「買い方」の選択肢がさらに広がる
3月11日、第3世代「iPhone SE」の予約開始日には、各キャリアによる価格発表が相次ぐなど盛り上がりを見せていました。販売チャネルが増えたことで「買い方」の選択肢はさらに広がっています。
iPhoneの買い方としてよく知られているのは、携帯キャリアによる取り扱いや、アップルによる直販です。キャリア版に対して「SIMフリー版」といった呼び方もありますが、iPhone 13以降はキャリアで購入した場合でも最初からSIMロックは解除されています。
キャリアによる販売で主流となっているのが、端末を一定期間後に返却することで残債が免除される「残価設定型」の購入プログラムです。現在ではキャリアの回線契約とは分離されており、たとえばドコモ回線のユーザーが、auの残価設定型プログラムでiPhoneを買うこともできるようになりました。
また、今回は新たにワイモバイルとUQ mobileが発売日から取り扱います。第2世代の発売時には、以前よりかなり早まったとはいえ、メインブランドの取り扱いから3ヶ月程度の遅れがあったことを考えると大きな違いといえます。
これを踏まえた上で、端末本体の価格で注目を集めたのは楽天モバイルです。アップルの直販価格と同じ金額となっており、回線契約やかけ放題のキャンペーンを合わせて最大3万ポイントの還元をうたっています。
また、楽天モバイルには楽天市場内のショップとして「楽天市場店」が存在し、「SPU」による割引が適用されます。たとえば楽天のサービスをいくつか利用している筆者の場合、ポイント還元率は8%となっています。楽天市場の買い回りなどのセール時には、さらに還元率が高まりそうです。
アップルによる直販では、2021年6月からペイディの「あと払いプランApple専用」による、金利0%の分割払いが始まりました。iPhone 13では36回払いでしたが、iPhone SEでは24回払いを利用できます。
アカウントの残高を使うこともできます。2021年11月にはiTunesカードが「Appleギフトカード」に統合。簡単にいえば、iTunesカードの残高でiPhoneを買えるようになりました。安売りを狙って「アップル貯金」をしてきた人は、残高を使うチャンスといえます。
ほかにもSIMフリー版の販売チャネルとしてビックカメラ、ヨドバシカメラ、Amazon.co.jpがアップル直販と同じ価格で取り扱っており、1%のポイント還元を得られます。ポイントやギフト券が余っている人にとっては、ここが使いどころでしょう。
第2世代モデルは販売終了
新しいiPhoneの発表時には、旧モデルが値下げして併売される場合もありますが、第3世代iPhone SEの発表と同時に第2世代の販売は終了しました。まだ在庫が残っているところはあるようですが、基本的には終わりといってよいでしょう。
まだ第3世代iPhone SEの実機に触れていないため、最終的な評価は保留したいところですが、日常的なスマホ利用ではまだ5Gは必須とはいえず、4G対応の第2世代モデルはまだまだ活躍できそうです。
一方で、iPhone 8以前を使っている人ならそろそろ買い換えたいタイミングでしょう。携帯キャリアは5Gへの移行を急いでおり、第3世代iPhone SEを普及の起爆剤にしたいことは確実とみられます。さまざまな販売施策にも期待したいところです。
2022年3月15日追記:
iOS 15.4では、iPhone 12以降のモデルで「マスク着用時にFace IDを使用する」機能が加わり、マスクを着けたまま画面のロック解除やApple Payの利用が可能になりました。マスクを主な理由にiPhone SEを検討している人は、こちらも確認してみてください。