Yahoo!ニュース

ギフトカードで始める「アップル貯金」 どれくらいおトク?

山口健太ITジャーナリスト
アップル製品の購入にも使える「Apple Gift Card」(筆者作成)

アップルのギフトカードが製品の購入にも使えるようになったことで、安売りを狙った少しずつ買い足していく「アップル貯金」が可能になりました。どれくらいおトクなのでしょうか。

iOSアプリの課金などでお馴染みの「iTunesカード」が、2021年11月に「Appleギフトカード」にリニューアルされ、iPhoneやMac本体の購入にも使えるようになりました。

その活用法として、有料アプリや課金にはあまり興味がない人でも、将来のアップル製品の購入に備えてギフトカードを買い、Appleアカウントに残高として貯めていくという使い方が考えられます。

追記:

Appleアカウントの残高にチャージした場合は、「オンライン」のアップルストアでの購入時に利用できます。「実店舗」で購入したい場合は、チャージするのではなく、カード本体やコードが書かれたメールをそのまま店舗に持って行く必要があります。

この「アップル貯金」は、銀行口座のように利息がつくことはなく、現金に戻すこともできませんが、ポイント還元などによって額面よりも割安にギフトカードを買える機会があります。アップル製品を定期的に購入する人なら、実質的に高い利回りを得られるというわけです。

「iPad mini」購入時に4万320円の残高を使用した場合の例(アップルのWebサイトより)
「iPad mini」購入時に4万320円の残高を使用した場合の例(アップルのWebサイトより)

たとえば本記事を書いている1月1日現在、セブン-イレブンローソンファミリーマートの各コンビニで「Apple Gift Cardバリアブル」を購入すると、最大10%分が還元されるキャンペーンが実施中です(2022年1月3日まで)。

セブン-イレブンにおけるキャンペーン(キャンペーンサイトより)
セブン-イレブンにおけるキャンペーン(キャンペーンサイトより)

具体的な還元内容はコンビニによって異なり、セブン-イレブンの場合は1月3日までに店頭で購入し、専用サイトから1月4日までに登録すると、1月14日以降にセブン銀行のATMでSuicaなどの電子マネーにチャージできるというもの。ローソンでは「QUOカードPay」、ファミリーマートでは「お買い物券」となっています。

参加するにあたっては、

  • 対象となるのは金額を指定するバリアブルのみ(固定金額のものは対象外)
  • 購入したらすぐに(1月4日までに)専用サイトに下19桁の番号などを登録

の2点には特に注意したほうがよいでしょう。

こうしたプリペイドカード類の購入は現金が基本ですが、セブン-イレブンでは「nanaco」、ファミリーマートでは「FamiPay」、ミニストップでは「WAON」で支払えることも活用したいところです。

Apple PayのnanacoやWAONなら、iPhoneを持っていれば「au PAYプリペイドカード」の残高からチャージすることができます。これらのチャージ分に対するポイント還元を合わせると、さらに「利回り」を高めることができそうです。

楽天市場では10%を上回るポイント還元も

Appleギフトカードはさまざまな販売チャネルで取り扱いがあるものの、特にポイント還元が多いと感じるのが楽天市場の「Apple Gift Card 認定店」です。

ここでは楽天市場における「お買い物マラソン」などのセール時を狙うことで、10%を上回るポイント還元を得られる場合があります。

20%近いポイント還元を得られる場合も(楽天市場のサイトより)
20%近いポイント還元を得られる場合も(楽天市場のサイトより)

この販売店でのAppleギフトカードの購入には一定の制限があり、初回購入から45日は1万円まで、さらにその後も「10日15日前後でリセット」される「上限」があると説明されています。実際に筆者も上限に達して購入できない場合が何度かありました。

追記:

ここでは、購入金額の上限を超えていないにもかかわらず、「決済エラー」(001-002)が表示されることがあります。運営会社のBIPROGYによると、「時間を置いて再度試してほしい」とのことです。

実際に時間を置くと購入できる場合があることから、利用者やクレジットカードの問題ではなく、販売側に何らかの制限がかかっている可能性があります。

また、夜になると「売り切れ」になる場合があり、翌朝10時以降に販売を再開するとのメッセージが表示されます。

楽天市場のセールは1ヶ月に1〜2回の頻度で定期的に開催されているので、少しずつ買い足していくのが良さそうです。

ITジャーナリスト

(やまぐち けんた)1979年生まれ。10年間のプログラマー経験を経て、フリーランスのITジャーナリストとして2012年に独立。主な執筆媒体は日経クロステック(xTECH)、ASCII.jpなど。取材を兼ねて欧州方面によく出かけます。

山口健太の最近の記事