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「フォローした人だけ時系列で並ぶ」 mixi2で再び話題に #専門家のまとめ

山口健太ITジャーナリスト
mixi2のWebサイト(筆者撮影)

12月16日に始まった新しいSNS「mixi2」のタイムラインはXによく似ていますが、デフォルトでは「フォローした人の投稿」だけが「時系列」で並ぶ仕組みです。当初はX(Twitter)も同じ仕様でしたが、近年はInstagramやThreadsのようにAIが選んだ「おすすめ」の存在感が高まり、反発を招いたことがありました。

一般に、SNSではフォローした人の投稿だけ表示しても盛り上がりに欠け、収益に結びつきにくいと考えられます。mixi2はどのように乗り越えていくのでしょうか。

ココがポイント

デフォルトのタイムラインは、フォローした人の投稿が時系列に並ぶようになっています。
出典:mixi2の特徴について : mixi2 2024/12/16(月)

ホーム画面では、“フォロー中”をデフォルトのタイムラインに設定している。これは現代のSNSでは珍しい選択だ
出典:東洋経済オンライン 2024/12/17(火)

この仕様はフォロー、フォロワーの関係性を深めるためにはいいが、一方でバズを生みにくい設計だ
出典:CNET Japan 2024/12/18(水)

エキスパートの補足・見解

SNSのおすすめ表示は、誰をフォローするか能動的に選べる人にとっては余計なお世話に感じる機能です。しかしそこまで熱心な人は少数派であり、大半の人はテレビのように面白いコンテンツを受動的に楽しみたいと考えているようです。

mixi2にも、おすすめに相当する「発見」タブはありますが、他のSNSを意識した上で意図的に「フォローした人だけ」「時系列」をデフォルトにしたといいます。これは「今を共有でき、すぐ集える」というmixi2のコンセプトに合っている印象です。

大手のSNSアプリでは、いかにして利用者をスマホの画面に釘付けにするか、AIやアルゴリズムの開発競争が激化しています。個人のスマホからの投稿が時として社会を動かすほどのインパクトを持つ一方で、偽情報や分断を煽る投稿にうんざりしている人も少なくないでしょう。

mixi2を運営する株式会社MIXIの株価は上昇しており、市場からはひとまず好感を得たものの、ここからどうやって利益に結びつけていくのか気になるところです。その中で「フォローした人だけ」「時系列」を優先するという選択は、昨今のSNSの風潮に対するささやかな抵抗といえるかもしれません。

ITジャーナリスト

(やまぐち けんた)1979年生まれ。10年間のプログラマー経験を経て、フリーランスのITジャーナリストとして2012年に独立。主な執筆媒体は日経クロステック(xTECH)、ASCII.jpなど。取材を兼ねて欧州方面によく出かけます。

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