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ソフトバンク3位新人の有望株、木村大成が大器の片りん。最速148キロで2回無安打0封=三軍練習試合

田尻耕太郎スポーツライター
ルーキーの木村大成。北海高校から入団したサウスポー

 4月27日、福岡ソフトバンクホークス三軍はタマホームスタジアム筑後(以下タマスタ筑後)で、社会人・西部ガスと無観客での練習試合を行った。

高校97発男、黒瀬健太が会心3ラン

【4月27日 練習試合 タマスタ筑後】

西部ガス   `000000051 6

ソフトバンク `000000230 5

<投手リレー>

【西】村田、松本、林田、山田

【ソ】三浦、木村、加藤洸、桑原、中道、アルメンタ

<本塁打>

【西】金澤 【ソ】黒瀬

<スタメン>

【西】5井手 4原田 2金澤 7永利 3笹井 8平野 6八木 9横田 D米澤

【ソ】5伊藤 7早 4周東 3黒瀬 2石塚 6勝連 8荒木 9川村 D居谷

<戦評>

 試合中盤までは締まった投手戦だった。

 ソフトバンクは育成4位ルーキーの三浦瑞樹が先発。東北福祉大から入団した左腕はボールを低めに集める丁寧な投球で次々とアウトを重ねた。3回を打者9人のパーフェクトで、自信のつく投球となった。

先発した三浦
先発した三浦

 いい流れでバトンを受けたドラフト3位ルーキー左腕の木村大成も好投した。2回を無安打無失点。特に2イニング目の方が球に力があり、打者・笹井の場面でこの日最速の148キロをマークした。3番手では育成6位ルーキーの加藤洸稀が入団後初の実戦マウンドに臨んだ。ノーヒットリレーの中で相手に初安打こそ許したが、走者を背負った中でも堂々とした投げっぷりを見せて、最後はバットをへし折っての二ゴロで乗り切った。1回無失点だった。

ホークス入団後初マウンドに上がった加藤洸
ホークス入団後初マウンドに上がった加藤洸

 試合は七回裏から一気に動いた。

 2アウト一塁から8番・川村友斗(育成2位ルーキー)が先制の中越え二塁打。さらに続く2年目の居谷匠真が左越え三塁打を放ってもう1点を追加した。

しかし、ソフトバンクは八回表に5失点。1イニング2失策など反省点の多いイニングとなった。

 それでも、八回裏にスラッガーが意地の一発だ。ノーアウト一、二塁から4番・黒瀬健太が中越えの特大3ランを放ち、この時点で5-5の同点とした。高校通算97発を誇る長距離砲が、悲願の支配下復帰へ向けてアピールのバット一閃だった。

これぞスラッガーという会心の一発を放った黒瀬
これぞスラッガーという会心の一発を放った黒瀬

 ただ、九回表に剛腕のフェリックスが登板するも、味方の拙守もありピンチを背負って1失点。結局これが決勝点となり、ソフトバンクは敗れた。(了)

※写真はすべて筆者撮影

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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