カープで通算1500試合以上は14人。そのなかで捕手は石原慶幸だけ
石原慶幸(広島東洋カープ)が、今シーズン限りで選手生活にピリオドを打つ。2001年のドラフトで4巡目指名を受け、東北福祉大から広島東洋へ入団以降、石原は一度も移籍することなく過ごしてきた。通算出場1619試合は、球団6位に位置する。
広島/広島東洋で1500試合以上に出場した14人のうち、主に捕手としてプレーしたのは石原だけだ。石原は、捕手以外のポジションについたことがない。1022安打、打率.236、出塁率.299、OPS.623は、いずれも14人中ワースト。66本塁打も、正田耕三(44本)に次いで少ない。にもかかわらず、これだけの試合に出場してきたことに、捕手としての存在の大きさを感じる。
また、球団を問わず、通算出場1500試合以上の195人中、主要ポジションが捕手だった選手は、石原を含めて21人いる。このなかでも、石原の打撃成績は下から数えた方が早い。例えば、本塁打は3番目に少なく、OPSはワースト5位だ。
ちなみに、石原の他にも、広島/広島東洋のユニフォームを着て、10シーズン以上にわたって一軍の試合でマスクをかぶった選手は少なくない。川原政数、田中尊、久保祥次、水沼四郎、道原博幸/裕幸、達川光男、西山秀二、瀬戸輝信、倉義和に、現役選手の會澤翼がいる。
一軍初出場が2009年の會澤は、今シーズンが一軍12年目ながら、まだ、通算の出場試合は石原の半分にも及ばない。10月15日の時点で769試合だ。會澤と石原の2人と同じく、今シーズン、広島東洋で捕手として出場した他の3人も、プロ入りからずっと広島東洋に在籍している。一軍4年目の坂倉将吾は通算128試合、一軍8年目の磯村嘉孝と白濱裕太は、183試合と86試合だ。磯村の一軍初出場は2012年、白濱は2011年だが、磯村は2014年の一軍出場がなく、白濱は過去2年ともそうだった。