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快挙! ウインブルドンテニス女子ダブルスで、23歳の二宮真琴が、嬉しい初のベスト4進出!! 

神仁司ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト
ウインブルドン女子ダブルスで初めてベストに進出した二宮真琴(写真右)とボラコバ
ウインブルドン女子ダブルスで初めてベストに進出した二宮真琴(写真右)とボラコバ

テニスの4大メジャーであるグランドスラムの第3戦・ウインブルドン女子ダブルス準々決勝で、二宮真琴/レナタ・ボラコバ(チェコ)組が、スベトラナ・クズネツォワ(ロシア)/クリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)組を6-4、6-4で破って、初のベスト4に進出した。二宮にとっては、グランドスラム初の準決勝進出になる。

日本女子選手のウインブルドンダブルスベスト4は、2013年の青山修子以来で、全グランドスラムでは、2017年オーストラリアンオープンの穂積絵莉/加藤未唯組以来だ。

準々決勝で一番躍動していたのが二宮だった。素早いフットワークで、次々にポーチ(ストロークのラリーをしている最中にボレーでポイントすること)を決めていった。

「最初から最後まで積極的に行こうと思っていたんですけど、(自分が)前でチョコチョコ動いた方が、相手はストロークにプレッシャーがかかると思っていたので、ポーチに出なくても、前で動くようにした。そしたら相手が詰まって(コートの)真ん中気味に返球してきたので、ボレーできた」(二宮)

第2セット二宮組5-4第10ゲームでのサービングフォアザゲームで、二宮組が30-30からマッチポイントを奪う場面では、パートナーのボラコバを二宮が気づかって積極的にプレーをしてみせた。

「私のパートナーもすごい緊張しているのが後ろから伝わって来たので、ここは出るしかないと思って、今日一番勝負しにいったところでした」

昨年のウインブルドンでの二宮は、青山と組んで2回戦敗退だったので、2度目のウインブルドンで準決勝進出という大躍進を遂げた。

「すごい驚きです。ここに来るまで、グランドスラムで1回しか勝ったことがなかったので、今年、昨年の記録は超したいと思っていました。2つは勝ちたいと思っていました」

「すごく嬉しいんですけど、やっと(穂積/加藤組)に並んだ」と喜んだ23歳の二宮は、ジュニア時代に、2011年のローランギャロスで、同期の尾崎里紗と組んでベスト4に進出したことがあり、ダブルスでは若い頃から才能を認められていた。

また、全豪女子ダブルスでベスト4に進出し、“えりみゆ”と呼ばれるようになった穂積と加藤とも同期だ。1994年生まれの日本女子テニス選手には有望株が多く、“1994年組”と呼ばれており、プロになってからもお互い切磋琢磨してきた。

準決勝で、二宮組は、第9シードのチャン・ハオチン(台湾)/モニカ・ニクレスク(ルーマニア)組と対戦する。

「ここまで来たら優勝を目指して頑張ります」と二宮は、初のグランドスラム決勝進出を目指して大舞台に臨む。

ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト

1969年2月15日生まれ。東京都出身。明治大学商学部卒業。キヤノン販売(現キヤノンMJ)勤務後、テニス専門誌記者を経てフリーランスに。グランドスラムをはじめ、数々のテニス国際大会を取材。錦織圭や伊達公子や松岡修造ら、多数のテニス選手へのインタビュー取材をした。切れ味鋭い記事を執筆すると同時に、写真も撮影する。ラジオでは、スポーツコメンテーターも務める。ITWA国際テニスライター協会メンバー、国際テニスの殿堂の審査員。著書、「錦織圭 15-0」(実業之日本社)や「STEP~森田あゆみ、トップへの階段~」(出版芸術社)。盛田正明氏との共著、「人の力を活かすリーダーシップ」(ワン・パブリッシング)

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