Yahoo!ニュース

【防災】南海トラフ地震に備える!元被災者がやっている防災への備えとは

川崎みさ暮らしの講師

元海上保安官で2児の母、6年前の西日本豪雨災害で被災した川崎みさです。

6年前の西日本豪雨のとき、わたしは産後1カ月でした。当時は、3ヶ月の里帰り出産から帰ってきたばかりだったこともあり、災害への備えをしておらず本当に大変な思いをしました。そのときに「親としての準備と覚悟」が足りなかったという反省から、災害への備えをするようになりました。

「災害への備え方」にも色々ある

「自宅避難」のときの備え
「避難所」へ避難するときの備え
「外出中」に災害に遭ったときの備え

6年前の西日本豪雨災害では、産後すぐだったこと、生後1カ月の赤ちゃんがいたことから「自宅避難」をしました。しかし、家屋の状況によっては「避難所」に避難しなければいけないことも。また、「外出中」に災害に遭う可能性もあります。ひと言で「災害に備える」と言っても、どこで避難生活を送るのかによって備えるモノも変わると、実際に自分が被災してから知りました。

「自宅避難」の時の備え

災害が起こったときに、「自宅避難」ができる場合は基本的に家にあるモノがなんでも使えますが、わが家では災害での停電に備えて「ガスボンベ」「ガスコンロ」を購入しました。

「自宅避難」のために備えている食料は?

レンチンご飯
レトルトカレーなど

「レトルト食品」は、備えるうえで注意点があります。わたしも実際に被災して気が付いたのですが、災害で断水になった場合は食器が洗えないので、「レトルトカレー」を防災備蓄にする場合は、一緒に「使い捨てスプーン」や「ちょっと深めの紙皿」などが必要です。

「避難所」へ避難するときの備え

わが家では「避難所」へ避難する場合に備えて、普段から旅行用のスーツケースに防災グッズを収納しています。コロコロがついていて運びやすいこと、スーツケースの素材なら多少雨に濡れても大丈夫なことから、スーツケースに防災グッズを備えるようになりました。

「避難所への避難」のために備えている食料は?

ビスコ
シスコーンなど

避難所へ避難する場合に備えて、わが家でこの2つを用意している理由は「食べ慣れている」「調理せずに食べられる」「小分け」もしくは「保存用チャックがついている」「常温で保存ができる」「長期保存が可能」だからです。

また「栄養面」でも、ビスコとシスコーンは優秀な食品。両方とも「軽い」ので避難する際の負担にならないところも嬉しいポイントです。

「外出中」に災害に遭った時の備え

わが家では、「外出中」に災害に遭った時に備えて車の中にも防災グッズを置いています。タオルや手ぬぐい、生理用品など最低限の備えですが、いつどこで災害が起こるか分からないので、外出中の災害にも備えるようになりました。

「簡易トイレ」の準備は必須

段ボールでつくる簡易トイレ
汚物入れの黒ビニール袋
汚物を吸水させるためのオムツ
トイレットペーパー など

外出中の備えで、重要視しているのが「簡易トイレ」です。理由は、災害時に食事以上に困るのが「排泄」だから。お腹がすいているのは多少ガマンができますが、トイレをガマンすることはできません。実際に被災してからそのことに気がつき、わが家では約30回ぶん使用できる簡易トイレの準備をしています。

「防災グッズ」は家族を守るための準備

6年前の西日本豪雨では、なんの準備もしていなかったせいで、自分だけでなく幼い子ども達まで大変な目に合わせてしまいました。いつ・どこで被災するか分からないからこそ、色々なパターンを想定した災害への備えが必要だとわたしは考えています。

最後までご一読くださりありがとうございます。
「ラクに暮らせる方法が知りたい」そんな方は、下のアイコンを押してフォローしていただくと、「日常をちょっとラクにする情報」を、手軽にゲットできます!

暮らしの講師

元海上保安官で2児のママ。大型巡視船で働いていた経験を活かし、限られた環境と予算でも暮らしを楽しむ工夫を発信中。「お金はないけど知恵はある」海保マインドと「海保式やりくり」で、暮らしの「ちょっと困った」を解決するライフハックをお届けします。産後1カ月のときに西日本豪雨で被災した経験から、防災・減災講座も開催。船舶料理士、整理収納アドバイザー1級、広島防災Jプログラムトレーナーなどの資格を保有。テレビ、新聞、雑誌、NHKラジオなどメディア出演多数。1985年生まれで広島県在住。趣味は古着屋めぐりとマンガを読むことです。

川崎みさの最近の記事