打球はライトの前に落ちたが、開幕からの連続出塁は30試合で途切れる。その理由は…
5月3日、ザンダー・ボガーツ(サンディエゴ・パドレス)は、5打席に立ち、5打数0安打に終わった。開幕からの連続出塁は、30試合――ボストン・レッドソックスでプレーしていた昨シーズンから数えると、32試合――でストップした。
3打席目の打球は、ラインドライブを描き、ワンバウンドした後、ダイビングしたライトのグラブに収まった。打ったボガーツと一塁にいたホアン・ソトは、それぞれ、一塁と二塁に達した。
ところが、ノーバウンドで捕球されたと思ったソトは、一塁に向かって走り出した。ライトからの送球を受けた二塁手は、戻っていくソトにタッチすることはできなかったものの、二塁ベースを踏んだ。
ルールによると、この場合、ソトの二塁到達は無効になる。フォース・アウト(封殺)により、ボガーツに安打は記録されない。
とはいえ、ボガーツは、球団記録を塗り替えた。これまで、開幕からの連続出塁は、ボビー・ブラウン(1983年)の29試合が最も長かった。
昨オフ、ボガーツは、レッドソックスと交わしていた6年1億2000万ドル(2020~25年)の契約をオプト・アウトして――途中で打ち切って――FAになり、11年2億8000万ドル(2023~33年)の契約でパドレスに迎えられた。今シーズンは、この試合が終わった時点で、打率.291と出塁率.378、6本塁打を記録している。
一方、来シーズン終了後にFAとなるソトは、ここまで、打率.227と出塁率.397、5本塁打だ。過去3シーズンと同じく、四球率は20%以上ながら、過去3シーズンは15%未満だった三振率が、今シーズンは20%を超えている。