【ネタバレ注意】「特上カップヌードル」のスープと具の正体を徹底レビュー
「特上」のカップヌードル
今回は、「カップヌードル」ブランドから発売された「特上カップヌードル」の4フレーバー、「特上 カップヌードル」、「特上 カップヌードル カレー」、「特上 カップヌードル シーフードヌードル」、そして「特上 カップヌードル チリトマトヌードル」をレビューします。
商品名に「特上」とついている上に金ピカパッケージのかなり高額そうな商品ですが、価格はいつものカップヌードルより定価税別で23円高いだけなので、プチ贅沢程度となっています。
昨年も「特上カップヌードル」が同じ4フレーバーで発売されていましたが、同じフレーバーでも今年は昨年とスープの味や入っているものがまったく異なるようなので、どんな味でどんな物が入っているのか、ネタバレ的に見ていきます。
松茸尽くしの「特上 カップヌードル」
まずは「特上 カップヌードル」。通常の醤油味の「カップヌードル」をアレンジした商品で、「松茸香る特上カップヌードル」と書かれています。
松茸が前面に押し出された一杯となっており、「松茸の風味広がる上品スープ」と具として「ほぼ松茸」というものが入っているとのこと。松茸尽くしでいつもより23円高いだけならお得感たっぷりですよね。
ちなみに昨年は「トリュフの風味広がる上等スープ」と「カップヌードル最大サイズの謎肉」が入っていました。なんだか今年の方がリッチになったように見えますがどうでしょうか。
松茸の風味を効かせた醤油味のスープに、カップヌードルらしい縮れのついた中細の油揚げ麺と、いつも入っている謎肉、エビ、ネギに加えて「ほぼ松茸」が入っています。
スープは「カップヌードル」の醤油味をベースに魚介や昆布などの和風だしを加え、別添オイルで松茸の風味を付与しています。スパイスがいつもより穏やかで、和風だしが味に丸みを加えていました。
また、別添オイルによる松茸の風味は効きすぎない程度で元の醤油味スープを立てており、松茸一辺倒になっている感じではありませんでした。 金ピカパッケージが目立ちますが味は堅実な印象です。
そして気になる「ほぼ松茸」の正体ですが、細切りのエリンギに松茸の風味をつけたもので、香りは確かに「ほぼ松茸」。松茸にしては少し弾力が強いでしょうか。
巨大な牛謎肉!「特上 カップヌードル カレー」
続いては「特上 カップヌードル カレー」。こちらも金ピカなパッケージに「トリュフ香る特上濃厚バターカレー」と書かれています。
こちらのスープは「トリュフ香る濃厚バターカレー」で、そして具として「大玉・牛謎肉」が入っていることが売りとなっています。
昨年の「特上 カップヌードル カレー」では、「後かけスパイス薫る濃厚カレー」と「皮付きポテト」でした。今年の方が明らかに派手に「特上」感があるようです。
トリュフやバターの風味を効かせたカレー味のスープに、中細で縮れのついた油揚げ麺と、いつも入っているポテト、ニンジン、ネギに加えて大きな牛謎肉が入っています。
いつもの「カップヌードルカレー」のポークベースに玉ねぎを効かせたどろどろのカレー味スープをベースに、いつもより多い乳成分によってまろやかに仕上げた上、別添オイルによってトリュフとバターの風味を加えています。
トリュフもバターもきちんと感じられますが、トリュフかバターのどちらかにした方が、カレー味を相手にしてもっと目立てたのではないかと思います。2つ取ろうとしてどちらも多少中途半端になっている印象が残りました。
いつもは豚ミンチの謎肉が入っていますが、今回はその倍以上の大きさの「大玉・牛謎肉」入り。これだけ大きいと食べ応え十分で、しかも全体的な肉量も普段に負けていません。カレースープを吸って、いつもより大きい分スープをたくさん吸ってジューシーでした。
「ほぼウニ」のインパクト!「特上 カップヌードル シーフードヌードル」
3つめは「特上 カップヌードル シーフードヌードル」。こちらは「ウニとバターの味わい特上贅沢シーフード」と書かれています。シーフードヌードルにウニとは文字通りの「特上シーフード」ですね。
昨年は「ホタテ・イカ・エビ・タイの旨み濃いスープ」と「エビ入り」が特徴で、ノーマル「カップヌードル」の具としておなじみのエビが「シーフードヌードル」に入ったということで注目を集めました。
今回は、「バターとウニの味わい贅沢シーフード」のスープと具の「ほぼウニ」が特徴。何と言っても「ほぼウニ」が気になる存在ですよね。ウニに特化して「特上」感が大幅に増しています。
ウニやクリームを加えたシーフードスープに、中細で縮れのついた油揚げ麺と、「シーフードヌードル」定番のイカ、かにカマ、キャベツなどの具とともに、目玉の「ほぼウニ」が入っています。
スープはいつものシーフードスープにクリームや別添オイルでウニやクリームを加えています。「シーフードヌードル」の味の原型をあまり留めておらず、クリーム感やバターのまったり味が強くなっていました。
一方で、スープの色はオレンジが濃いものの、ウニの風味は色味ほどには強くなく、そこそこ香る程度でした。色のインパクトはかなり大きいんですけどね。
そして「ほぼウニ」。ウニの味や食感を再現した魚肉練り製品なのですが、これは「ほぼウニ」というより「ウニそのもの」という印象。筆者はこれまでに何個もカップ麺を食べてきましたが、中でもこの「ほぼウニ」のインパクトは群を抜いているように思います。
ウニを何%使用しているとかは書かれていないので、おそらく使われていないのではないでしょうか。本物のウニを使わないでこんなウニのような味と食感になるのか不思議でなりません。
ちなみに以前にも「カップヌードル」の商品で「ほぼウニ」が使われていたことがありましたが、当時もウニ何%使用しているかは書かれていませんでした。おそらく当時も今回もウニは使われていないのだろうと推察できます。「ほぼウニ」を食べるためだけでもこの商品に手を伸ばす価値があるのではないでしょうか。
辛味と酸味が大幅強化!「特上 カップヌードル チリトマトヌードル」
最後に「特上 カップヌードル チリトマトヌードル」。「完熟トマトの特上レッドホットチリトマト」と書かれており、赤くて辛いことが強調されているように見えます。
それに対し今回は、スープの「完熟トマトの旨み」に加えて「ホットチリ風味オイル」を別添し、さらに「ローズマリー謎肉」が入っているとのこと。スープのパワーアップはわかりやすそうですが、「ローズマリー謎肉」というのが気になりますね。
ちなみに昨年の「特上チリトマトヌードル」では「トマトリッチな酸味と辛味のクセ旨スープ」と「唐辛子謎肉」が売りとなっていました。
いつもより酸味や辛味が強いチリトマト味スープに、やや幅広の油揚げ麺と、トマトキューブ、コーン、インゲンなどのいつも入っている具に加え、いつもの白謎肉に代わって「ローズマリー謎肉」が入っています。
スープは、「チリトマトヌードル」のスープをベースに完熟トマトでコクを加え、別添の「ホットチリ風味オイル」によって辛味や酸味を加えています。
完熟トマトのコクは正直それほど目立っては感じられませんでしたが、別添オイルの辛味や酸味は非常に強力で、いつものスープをわかりやすくパワーアップさせていました。いつもよりさらにメリハリがついたスープという感じ。
そして「ローズマリー謎肉」。鶏肉主体の白謎肉ベースでローズマリーが練り込まれています。ローズマリー特有の葉の風味が感じ取れますが、それほどガツンとくるわけではなくトマトやホットチリの味を立てていました。他の3品と比べるとスープが派手でわかりやすい味ですが、目玉の具は少し地味かもしれません。
スープは「チリトマト」 具は「シーフード」がオススメ!
今回の「特上カップヌードル」4品の中で、わかりやすくスープの味がいつもよりパワーアップして「特上」だと感じられるのは、辛味と酸味が力強い「チリトマト」でした。味では判断するなら「チリトマト」がおすすめです。
一方で、今回の4品で最も印象に残ったのは「シーフード」に入っている「ほぼウニ」で、これが本物ではないことが信じられないくらい、味も食感もウニそのものでした。「ほぼウニ」だけでも是非食べてもらいたい存在です。