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【京都市西京区】なんだこれ? 洛西総鎮守の古社に真っ赤なたわしが生ってる 水ナスの日でぬか漬けも販売

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 京都の四条通西端に位置する松尾大社へ真夏日となった2024年5月20日に訪れてみると、松尾山の新緑と快晴の青空を背景に本殿が美しくそびえたっていました。

 初夏に見るいつもの光景の中で、楼門の前にある真っ赤な樹木に気づきました。「えっ、なにこれたわし?」と驚きました。そうなんです、どうみてもたわしがたくさん生っている様にしか見えません。

 社務所の方にお聞きすると、オーストラリア全域からニューカレドニアに30種が分布する低木から高木の常緑性花木の一つで、「ブラッシノキ」といって、花が穂状につき、赤色のおしべがつきでるのでブラシのように見えるのだそうです。何故、いつからここに植えられているのかは分からないといいます。

 境内には鯉と亀のモニュメントのある小さな「神使いの庭」がありますが、そちらの楓も1本だけ春から秋にかけてずっと色づいています。おそらく園芸品種の野村もみじでしょうか? この時期でもブラッシノキと楓の朱色の世界が楽しめますよ!

 さて、5月20日は「水ナスの日」なんだそう。大阪府漬物事業協同組合が、この時期から夏にかけて水なすが美味しくなることから、水なすの美味しさを多くの人に知ってもらうことを目的として制定しました。境内に店舗がある「京つけもの もり 松尾大社店」にも店頭にぬか漬けのままの水ナスがたくさん並んでいました。22日までの3日間限定です。酒蔵神にちなんで、酒かすごぼう、酒かす大根なども人気です。

 大鳥居には榊の枝が吊るされていました。「脇勧請」と呼ばれています。通常は12個。2024年は閏年ですので13個あります。旧暦では、閏年に1つ月が多かったことの名残です。この脇勧請は、鳥居の原型といわれています。榊の枯れ方により、月々の農作物の出来具合を占ったそうです。榊が完全に枯れると豊作で、一部が枯れ残ると不作なのだとか。

 いろいろと楽しい松尾大社へ立ち寄ってみてください!

松尾大社(外部リンク)京都市西京区嵐山宮町3 075-871-5016

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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