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【ホークス育成新人File】4位・早真之介は打撃自慢「首位打者と2000本安打」

田尻耕太郎スポーツライター
長所の打撃を伸ばして支配下入りを目指す(筆者撮影)

 育成4位ルーキーの早真之介外野手。担当の稲嶺誉スカウトは「走攻守ともに脚力や身体能力の高い動きが魅力の選手」としたうえで、「広角に打てる中距離打者候補。考え方や取り組む姿勢がよく、鍛えがいのある選手」と評している。

ロッテ2位の中森から二塁打

 京都国際高校にはもともと投手として入部した。しかし、左の好打者として1年生時から頭角を現し、秋には4番打者を任されるまでになった。秋季近畿大会にも出場。ほっともっとフィールド神戸で行われた1回戦・明石商業高校戦では、同世代の好投手で同じ昨秋ドラフトで千葉ロッテから2位指名された中森俊介投手からも二塁打を放つなど、1試合3二塁打の活躍を見せた。また、2年生の春季京都大会・準決勝の龍谷大平安高校戦では1試合5安打で2打点を挙げ、8対7の乱戦の勝利に貢献をした。3年生夏の府大会でも本塁打を放つなど、高校通算は29本塁打。

気持ちの強さはプロ向き

 同期入団には、ドラフト2位で同じ左打ちの外野手の笹川吉康がおり「柳田2世」と評判高い。どうしても早の存在は薄れがちだが、センスの良さも気持ちの強さも負けていない。

「持ち味はミート力。たくさんヒットを打って、いつかは首位打者を獲りたいです。そして2000本安打を達成したい」

 そして、プロ1年目の目標を問われると「1年目……」と呟くように少し考えて、「自分は育成です。だけど、プロは結果がすべて。結果にこだわっていきたい」と言い切った。

 高卒ルーキーは「体づくり」「基礎をしっかり」と言いがちなところ。気持ちの強さを表すひと言だった。

 また、大女優の夏木マリさんが「父のはとこ」だという。直接会ったことはないらしく、「プロ野球で活躍をして会ってみたい」との希望も抱いている。

早真之介(はや・しんのすけ)

 2002年9月11日生まれ、18歳。滋賀県出身。O型。左投左打。伴谷東小学校時代は伴谷少年野球に、城山中学校時代は滋賀野洲ボーイズに所属。京都国際高校に進学し、2020年育成ドラフト4位で入団。背番号は125。

 趣味は読書。長所は「自分の意志がある」と挙げ、とにかく負けず嫌いで中途半端が大嫌い。短所に「真面目過ぎる」を挙げたが、プロ野球人として大切にしたいこととの問いに「礼儀、あいさつ、基本の事が当たり前に出来るようにしたい」と立派な心掛けを持っている。好きな食べ物は焼肉とアボカド。嫌いな食べ物はレバー。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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