左手親指を痛めながら出場中の安打製造機が3年連続首位打者となる!? ここ4試合は20打数8安打
8月8日から11日までの4試合に、ルイス・アライズ(サンディエゴ・パドレス)は、20打数8安打を記録している。8日が5打数2安打、9日が5打数1安打、10日が6打数2安打、11日は4打数3安打だ。
過去2シーズンとも、アライズは、首位打者を獲得している。2022年はア・リーグ1位の打率.316、2023年はナ・リーグ1位の打率.354。それぞれ、ミネソタ・ツインズとマイアミ・マーリンズでプレーした。
実績からすると、ここ4試合のヒット量産は、何の不思議もない。けれども、アライズは、万全の状態ではない。
今月初旬に「打率トップの大谷翔平が5打数0安打の一方で、同じ試合に出場した「隠れ首位打者」は5打数2安打」で推測したとおり、6月下旬に痛めた左手の親指は、今も治っていないという。Elエクストラベースのダニエル・アルバレス-モンテスやジ・アスレティックのデニス・リンらが、そう報じている。
パドレスのポストシーズン進出が確実な状況であれば、しばらく休み、ポストシーズンに備えるのではないだろうか。だが、実際は違う。このままいけば、パドレスは、ワイルドカードをゲットするが、そうならない可能性もある。
現在、アライズの打率.306は、ナ・リーグで最も高い。とはいえ、2位のマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)との差は、5ポイントに過ぎない(.001=1ポイントとして表記)。
彼らに次ぐ3位と4位は、打率.299のケテル・マーテイ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)と打率.298の大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)だ。その下の5位と6位には、どちらも打率.297の――厳密には同じ数値ではない――アレック・ボーム(フィラデルフィア・フィリーズ)とジャリクソン・プロファー(パドレス)が位置する。
また、順調にいくと、シーズンが終わるまでに規定打席に達しそうな選手のなかには、打率.304のムーキー・ベッツ(ドジャース)と打率.301のトレイ・ターナー(フィリーズ)がいる。