行列も納得…長年愛される「豆大福」はお洒落な街のソウルフード!コシの強いお餅と優しいあんこに癒されて
ファッション、グルメ、娯楽施設と一カ所で全てが揃う大型商業施設。いわゆるショッピングモールのほか、百貨店や駅ビルも充実しており、駅周辺で丸一日過ごすことができる街のひとつ、二子玉川。
ちょっとお洒落、ちょっと高級、といった背伸びしすぎないけれども羨望の目を向けられる街周辺にはイマドキのスイーツが集い、SNS世代にも人気のエリアです。
しかし、昔ながらの商店街や小売店も負けてはおりません。玉川高島屋さんの裏手と申しますか、すぐそばに伸びる二子玉川商店街。定食や街中華、お蕎麦屋さんといったアットホームな飲食店も並ぶ中、行列ができる日もある和菓子屋さんがあるのです。
1967年に二子玉川商店街にて商いを始めた「西河製菓店」さん。今回は、朝搗きのお餅が評判の西河製菓店さんの「豆大福」をご紹介。
これがまた、思わず唸ってしまう妙味なのです。
ぽつ、ぽつとバランスの良い黒い水玉模様を描くえんどう豆を抱きしめているのは、滑らかでありながら力強く、コシがしっかりとしたお餅。わずかにツゥっと糸を引くものの、どっしりとした粘り気もあります。
糯米の旨味が抜群に引き出されているので、塩気をあまり感じずとも素材の特性がはっきりと伝わるかと。えんどう豆も同様に、薄皮かつ中はほくほく。そして塩気ではなく豆そのものの風味が活きています。
多すぎず少なすぎずの塩梅で包まれた粒餡はしっとり。水分をはらみ、小豆本来のほっとする甘さや香りで満ち溢れ、すっきりとした余韻です。大福でありながらすっきり?と思うかもしれませんが、ぜひ一度その感覚を体感していただきたいと願うばかり。
また、一緒に購入したずんだおはぎもまた、半殺しの糯米は高さがあり、思い切り噛みしめられて食べ応えも満載!とにかく糯米の扱いがお上手です。
塩気を効かせ、甘味にはっきりとした輪郭をもたせるタイプもまた満足度が高いのですが、お砂糖に頼り切らない甘味や旨味で満たされる豆大福もまた銘品。
私も電車で片道1時間かけて購入しに行くのですが、SNSで検索するとさらに遠方からいらっしゃるファンも多いよう。休日は12時頃に商品の七割程が完売することもありますので、お目当てがある場合はぜひお早めに。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<西川製菓店>
公式Instagram(外部リンク)
東京都世田谷区玉川3-23-29
03-3700-017910時~19時(商品が売り切れ次第閉店)
定休日 月曜