子ども同士および兄弟(姉妹)喧嘩の止め方を、子育てカウンセラーがお教えいたします。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日のテーマは、「子ども同士の喧嘩の止め方」です。
ご質問をいただきました。
今日はそれに答える形で、お話を進めていきたいと思います。
兄弟喧嘩している子に対しての、親の対応に関するご質問ですが、
1.子どもには、喧嘩をする権利があります。
2.そして、親には、それを止める権利はありません。
3.けれど、親は、子どもの兄弟喧嘩に巻き込まれる義務はありません。
よって、自分の子どもが喧嘩をし始めたら、放っておくに限ります。
そう、子どもが喧嘩しても放っておく…ということです。
そして、子どもたちが仲直りしたら、どちらも大いに褒め、可愛がってあげると良いでしょう。大切なのは、どちらにも加勢しないこと、それが肝心です。
子どもは、兄弟喧嘩を通じて、様々ことを学びます。
よって、子どもたちには、喧嘩を機会に、いろんなことを学ばせてあげましょう。
次に、
家の外で、子どもが兄弟喧嘩をした場合はどうすればいいのか?
というご質問ですが、これも放っておくに限ります。
そうすれば、子どもは自然に喧嘩をやめます。
続いて、
外出先だし、人目もあるし、放っておけない…という場合は、どうすれば良いのか? というご質問ですが、そういう場合は、その場をそっと離れると良いでしょう。
親がいなくなっても兄弟喧嘩を続けられる子どもは、そう多くはいません。
何故なら、子どもは、親がどこかで喧嘩の仲裁に入ってくれるのを期待しているからです。そう、子どもたち同士で、喧嘩をやめるというのは、なかなかにスキルがいることなのです。
通常、親がその場を離れたら、子どもたちは、「あれ? お父さん、お母さん、何処へ行っちゃったのだろう?」とばかりに、喧嘩をやめるものです。よって、もう1度言いますが、子どもが外で喧嘩をしたら、親は、そっとその場を離れる、です。
続いて、兄弟喧嘩をして、どちらかが泣いて、自分のところに寄ってきたら、親は、その子を優しく抱きしめてあげましょう。泣かせたほうは、お父さんお母さんに向って、「僕は悪くないよ」と訴えてくるでしょうが、そういう場合は、そう言って来た子の訴えに、耳を傾けてあげましょう。
そう、片方の手で、喧嘩に負けた子を可愛がり、
もう片方の手で、喧嘩に勝った子の言い分を聴いてあげることです。
続いて、これがまた肝心なのですが、喧嘩ではなくイジメの場合は、それをやめさせましょう。そう、イジメが起きている場合は、いじめている子を止める、やめさせる…ということです。
イジメと喧嘩の違いは、いじめはあらかじめ勝つ方が決まっていて、喧嘩の場合は、どちらが勝つわからない…です。
喧嘩に負けて、戦意を喪失している弟や妹に向って、まだ攻撃し続けるのは、イジメです。イジメはよくありません。断固としてやめさせましょう。そう、断固として…です。
もう1度言います。
兄弟喧嘩は放っておくに限ります。
喧嘩が終了したら、喧嘩に負けた子を可愛がり、喧嘩に勝った子の話に耳を傾けるということです。大切なのは、どちらにも加勢しない、そしてどちらの味方にもなる、ということです。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。