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子どもに片づけて欲しかった私が、長男としたこと

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

こんにちは、藤原友子です。

小中高の4人の子どもと夫と、いつもキレイじゃないけど、何かあればすぐ片づく家に暮らし、4人の子を「片づけができる子」より「自分のモノを自分で選び管理できる子」に育てるため、日々奮闘中です。

どうやって、子どもに片づけを教えたらよいのでしょうか?

と、よく質問されます。そこで今日は、我が子の場合はどのように取り組んできたかについて書きたいと思います。

我が子が、何かに夢中になっている顔はかわいい!

我が家の長男は野球が大好きです。野球のプレイをするだけでなく、道具の手入れも大好き。兄弟のグローブも手入れするほどです。

汚れを取るクリームを使い、つやを出しクリームも使い、まるで私が、顔に化粧水や乳液を使い分け、キレイになりますように!と丁寧に手入れするように、長男も道具を使い分けながら手入れをしています。

時には、ペンチやひも通しを使い、修理にもチャレンジしているようです。

いつも家ではゲームばかりしている長男。それを注意すると「うるせー!」という言う顔からは想像できないような、真剣で夢中で、そして穏やかな顔です。

ゲームも、大好きな野球の道具の手入れも、好きなことなら人から言われなくても進んでやる

とても子どもらしく、素直でかわいいところです。

この調子で、片づけもしてもらうには

じゃあこの調子で片づけも頑張ってくれたらいいのにと、つい思ってしまいます。しかし、現実はなかなかそううまくはいきません。

そんな時に、注目してほしいのは、子どもが夢中になっているコトやモノ

子どもの好きなモノを飾ったり、収納を考えることから子どもと始めてはいかがでしょうか?

特に男子は、好きなモノを飾ったり、並べたりが大好きです。

車のおもちゃを「片づけなさい!」と言い、遊びと片づけを別物として考えるのではなく遊びの延長として考えるのです。

例えば、引き出しの中や棚を駐車場に見立て、並べてもらうと、子どもも、楽しみながら自然と後片づけに取り組んでくれるかもしれません。

トイレットペーパーの芯をまとめて、箱に入れたり、くっつければ、簡単に立体駐車場だってできます。

箱に、折り紙を巻いたトイレットペーパーの芯を詰めた立体駐車場
箱に、折り紙を巻いたトイレットペーパーの芯を詰めた立体駐車場

大人にとっては、「片づける」だけど、子どもには「駐車する」という感覚で取り組んでもらうのです。

ぬいぐるみや人形であれば、収納する箱を「家」にしてみたり、着せ替え用の服を収納する箱を「クローゼット」としてみたり、「片づける」とか「収納する」という概念ではなく、あくまでおもちゃがそこにとどまるための場所を、子ども目線で用意するというイメージです。

自分の大切なおもちゃは大切にできる

うちの長男はもう中学生なので、さすがに車のおもちゃでは遊びませんが、

小学生の頃夢中になったベイブレードの収納は、彼のアイデアで実現し完成後は、一度も散らかったことがありません。

新しいケースの大きさを考える長男
新しいケースの大きさを考える長男

長男と考えて作ったベイブレード収納
長男と考えて作ったベイブレード収納

また、大好きな野球道具の収納も、彼と考えました。

★関連記事 せまい玄関を最大限に使いこなした野球道具収納
https://creators.yahoo.co.jp/fujiwarayuko/0100099730

我が子の場合、片づけをしているというより、好きなモノの大切にすることの一環として行っているだけ。(好きなモノ以外は、よく散らかっていますが…)

子どもの行動を変えるのは難しいからこそ

大人はつい、子どもが片づけていないこと、モノが出しっぱなしであったり、散らかっていることが目につき、イラっとして「片づけなさい!」と言ってしまいますが、

遊びの一部や延長戦、遊びや好きなコトをもっと楽しむために必要なことの一環として、取り組めるようにすると効果的です。

片づけさせようと、子どもの行動を変えるのは本当に難しいと、私はつくづく感じています。

「片づけなさい」と言い続けても、子どもの行動は変わりません。余計に片づけ嫌いになる一方です。

だからこそ、遊びが終わった後に、「片づけ」という別の行動をさせるのではなく、子どもの遊び、好きなコトの延長として片づけを考え、

子どもが興味を持っているモノやコトを、より大切にできるよう親子で考えるのが理想ではないでしょうか。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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